マイアミ・マーリンズ傘下マイナーに所属する韓国人投手コ・ウソク(25)が2度目の被本塁打を許し、シーズン防御率も上昇した。
コ・ウソクは7月2日(日本時間)、米フロリダ州ジャクソンビルの121ファイナンシャル・ボールパークで行われたシャーロット・ナイツ(シカゴ・ホワイトソックス傘下マイナー)戦で登板し、2回を投げて4被安打(1被本塁打)、1四球、2奪三振、2失点を記録。AAAで2度目の本塁打を浴び、防御率は3.00から3.60に上昇した。
同日、コ・ウソクは2-4とリードされた7回から登板した。去る6月29日以来、3日ぶりの登板だ。
ただ、先頭打者から難しい勝負が続いた。ザック・レミラード(30)相手に四球を許したコ・ウソクは、一死後に迎えたマーク・ペイトン(32)は二ゴロで打ち取るも、一死二塁の危機に追い込まれた。
結局、ウィルマー・ディフォ(32)相手に1ボール1ストライクから3球目、88マイル(約141km)のカットボールを真ん中に投じる失投を犯した。これを容易に打ち返したディフォの打球は、文句なしで右中間のフェンスを越えた。AAAで許した自身2度目の被本塁打だった。
後続のマイケル・チャビス(28)を遊ゴロで抑え、二死としたコ・ウソクだが、直後に2連続安打を許し二死一、二塁の危機に追い込まれた。ただ、続くブライアン・ラモス(22)はピッチクロック違反で初球ストライクが宣告された後、7球目に投じた87.9マイル(約141km)のカットボールで空振り三振を誘導し、ようやく7回の投球を終えた。
8回表、先頭打者のジャレッド・ウォルシュ(30)は二死からストレートを3度連続で投げ、空振り三振を奪った。
だが、一死後にはラファエル・オルテガ(33)とフルカウント7球勝負の末、左前安打を打たれた。それでも、レミラードを初球遊飛で打ち取り、二死一塁からオルテガの盗塁失敗もあり、8回を無失点で終えた。
2回の間、コ・ウソク投球数38球でストレート22球、カーブ11球、カットボール5球を駆使した。 ストレートの最高球速は93.4マイル(約150.3km)、平均球速は92.2マイル(約148.3km)を記録した。
今年1月にサンディエゴ・パドレスと2年総額450万ドル(日本円=約6億4000万円)で契約したコ・ウソク。しかし春季キャンプやマイナーで目立った活躍を見せられず、5月4日にルイス・アラエス(27)獲得のための1対4トレードによってマーリンズへ移籍した。
マーリンズでは傘下マイナーで挑戦を続けたコ・ウソクだが、加入後1カ月で事実上の戦力外(DFA)となった。それでもAAA残留を選び、現在まで投球を続けているものの、メジャーからのコールアップは何の音沙汰もない。
このまま、“マイナーリーガー”コ・ウソクのシーズン前半も終わりに近づいている。
◇コ・ウソク プロフィール
1998年8月6日生まれ。韓国・仁川出身。身長180cm。韓国のプロ野球選手。マイアミ・マーリンズ傘下マイナーAAAジャクソンビル・ジャンボシュリンプ所属。高校卒業後の2017年にLGツインズでプロデビュー。2019年に韓国プロ野球史上最年少30セーブ(21歳1カ月7日)達成、2022年に42セーブでセーブ王に輝き、韓国プロ野球史上19人目の通算100セーブ到達。2024年1月にサンディエゴ・パドレスと契約するも、開幕直前にロースターを外れ、メジャー昇格なく同年5月にトレードでマイアミ・マーリンズに移籍。同月31日にDFA。韓国代表では2019年プレミア12、2021年東京五輪、2023年WBC、杭州アジア大会に出場。2023年1月、元中日ドラゴンズのイ・ジョンボム(李鍾範)の娘で、イ・ジョンフ(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の妹イ・ガヒョンと結婚した。
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