サッカー韓国代表FWソン・フンミン(31、トッテナム)の実父ソン・ウンジョン氏が、児童虐待の疑いで訴えられていたことがわかった。
6月26日までに『聯合ニュース』が報じたところによると、韓国国内でサッカースクール「SONフットボールアカデミー」を運営する監督ソン・ウンジョン氏をはじめ、Aコーチ、Bコーチ含めた3人は、アカデミー所属のユース選手に暴言と体罰をし、児童福祉法上の児童虐待の疑いで送致され、検察の調査を受けた。
同アカデミーに所属していた児童C氏側は今年3月19日、「沖縄合宿中の3月9日、AコーチがC氏の太ももをコーナーフラッグで殴り、2週間の治療が必要な傷を負わせた」と告訴した。
事件は江原(カンウォン)警察庁が捜査し、ソン・ウンジョン氏含む3人は4月中旬に検察に送致された。
告訴人側が警察の調査で供述したところによると、当時、C氏が所属したチームの選手たちは試合に敗れた後、ゴールポストからハーフウェイラインまで20秒以内に走るよう、Aコーチから指示を受けた。
そして、C氏含め時間内に走れなかった4人の選手をうつ伏せの姿勢にさせ、臀部周辺をコーナーフラッグで殴られたと供述した。
陳述書には、「ソン・ウンジョン監督からも、沖縄合宿期間の3月7~12日、練習中にミスをしたという理由で暴言を言われたことをはじめ、試合はもちろん、基本技術の練習が下手だという理由で暴言を言われた」という内容が含まれていた。
また、「アカデミー所属選手が一緒に住む宿舎で、Bコーチから臀部とふくらはぎを何度も殴られ、もみあげや頭の部位を殴られた」という主張もあった。
これに対し、ソン・ウンジョン氏は『聯合ニュース』に送った立場文で「最近、アカデミーの練習中にあった乱暴な表現と、体力トレーニング中になされた体罰(うつ伏せの状態にさせ、コーナーフラッグで太もも付近を殴る行為)に関して、現在、捜査が進行中だ」と認めた。
ただ、ソン・ウンジョン氏は「告訴人の主張事実は真実と異なる部分が多い。アカデミー側は事実関係を歪曲することも隠すこともなく、加減なく明らかにし、捜査に積極的に協力している」と反論した。
また、「心の傷を受けた子どもとその家族の方々に深い謝罪の意を伝え、このような議論を起こすことになった点について、国民の皆様にお詫び申し上げる」としつつも、「告訴人側が数億ウォンの合意金を要求しており、その金額をアカデミーが到底受け入れることができなかったため、残念ながら合意に至ることができなかった。 現在、別途の合意なく、正確な事実関係に基づいた公正な法的判断を待っている。その当時起きたこととその後の経緯は、実際に経験した人々の記憶と言葉が一致しない状況だ」と付け加えた。
ソン・ウンジョン氏は「何より、子どもたちには常に基本技術を強調しており、長い時間をかけて基本技術の練習をさせる」とし、「この時間は子どもたちにとって、普通は大変で退屈なことかもしれないが、その瞬間を克服することでより成長できる。なので、私は怠惰な姿を見せる子どもに対しては叱り、集中力を引き上げさせる」と主張した。
そして、「すべてをかけて誓うが、アカデミーの指導者たちの行動において、子どもたちに対する愛が前提とならない発言や行動は決してなかった」とし、「したことをしなかったという考えもなく、しなかったことをしたという考えもまたない。時代の変化と法で定める基準をキャッチできず、自分たちのやり方で子どもたちを指導した点を反省する」と明らかにした。
それとともに、「アカデミーのすべての構成員が悩み続け、子どもたちがグラウンドで最高の集中力を発揮し、練習に没頭できるよう、また別の方法を探すようにする」と付け加えた。
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