敵地で横浜F・マリノスと激突する蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のホン・ミョンボ監督が、勝利への強い意志を示した。
蔚山は4月24日、アウェイの横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で横浜FMとのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦を戦う。
試合を翌日に控えた23日に行われた記者会見には、蔚山からホン・ミョンボ監督とMFイ・ドンギョン(26)が出席した。
蔚山は去る17日のホーム第1戦、イ・ドンギョンの決勝ゴールで1-0と勝利した。ただ、ホン・ミョンボ監督は「第1戦で勝利したため“良い位置にいる”と見ることはできるが、その試合のことは忘れ、明日の試合に全力を尽くすつもりだ」と伝えた。
また、「1-0というスコアに対する心理的なプレッシャー」を問われると、「第1戦の勝利は忘れなければならない。心理的に安定した状態で戦うこともできるが、そうするとアウェイで困難に直面する恐れがある。それを遮断するためには、“勝たなければ先に進めない”という切実な気持ちで戦わなければならない」と強調した。
現役時代にベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)や柏レイソルで活躍した“元Jリーガー”ということもあり、ホン・ミョンボ監督には日本の報道陣からも大きな関心が寄せられた。
「日本を知り尽くした」ホン・ミョンボ監督の存在は、対戦相手にとって負担となりかねないという見方だ。
ただ、指揮官本人は「Jリーグをすべて知っていると言うことはできない。時間がたくさん経過した。ただ、ACLを数年間経験して(見た)日本のサッカーは、“何かを目標にしている”ということを十分に感じた。以前と変わらない姿だ」とコメント。
そのうえで、「前回の横浜FM戦(第1戦)もそうだが、相手のことを知って戦えるかどうかは大きな違いだ。蔚山の選手たちは(ACLを通じて)Jリーグのチームと戦ってきた。おおよそのスタイルを知るという意味では、チームにとって大きな助けになるだろう」と付け加えた。
横浜国際総合競技場での第2戦は雨予報だ。ピッチの環境が“変数”となりかねない。
ホン・ミョンボ監督は「ピッチの環境をチェックしなければならない。明日、雨が降った場合にどれだけ良くないかを予測しなければならない」とし、「“水中戦(スジュンジョン/雨天試合)”は両チーム同じ条件だ。何か特別に準備すべきものはない。それでも、今の芝の状態から(雨天時に)どの程度まで悪くなるかを予測する」と話していた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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