1年に退場3回の不名誉…ソン・フンミンの2019年は最悪のまま幕を閉じるのか

ソン・フンミン(27・トッテナム)が今年だけで3回目のレッドカードを受け、2019年の最後に残念な結末を迎えそうだ。

ソン・フンミンは12月23日(日本時間)、英ロンドンのトッテナムスタジアムで行われたプレミアリーグ第18節チェルシー戦で、後半17分、チェルシーDFアントニオ・リュディガーに対して足を振り上げ、一発レッドの判定を受けた。

【写真】危険タックルのソン・フンミン、“謝罪と祈り”のパフォーマンスか

前半に2ゴールを許したトッテナムは、数的不利となり、チェルシーに0-2で完敗した。

トッテナムはこの日、チェルシーの強いプレスに苦戦した。2列目のソン・フンミンにボールがつながらなかった。そのためソン・フンミンの突破を見ることもできなかった。前半28分、ハリー・ケインのパスを受けて放ったシュートが、ソン・フンミンに唯一訪れたチャンスだった。

苦しい試合が続いた後半17分、ソン・フンミンに予期せぬ事態が発生した。

ソン・フンミンが左サイドで相手DFリュディガーと衝突。倒れたソン・フンミンは立ち上がる過程で足を高く振り上げ、それがリュディガーの腹部に当たった。主審はビデオ判読システム(VAR)を通じて、退場を宣言した。

ソン・フンミンの行動を故意と判断した結果だ。

チェルシー戦で後半17分にピッチを去るソン・フンミン

退場判定を受けたソン・フンミンは頭を抱え、うなだれたままピッチを去っていった。試合後のミックスゾーンでもインタビューを受けず、頭を下げたまま立ち去った。

英メディア『スカイスポーツ』は、「ソン・フンミンの危険な行動は、2点差を覆そうとするトッテナムの希望を奪った」と評した。『BBC』も「ソン・フンミンは明らかに怒り、足を高く上げた。リュディガーのリアクションが過剰な部分もあったが、ソン・フンミンがリュディガーの肋骨を蹴ったことは明らかである」と指摘した。

ソン・フンミンは2018年12月24日に行われた2018-2019シーズン、プレミアリーグ第18節のエバートン戦で2ゴール1アシストの活躍を見せ、“ソン・タクロース”というニックネームを得た。

今シーズンもそのニックネームにふさわしい活躍が期待されたが、最悪の結果と向き合うこととなった。

チェルシー戦後、ミックスゾーンで頭を下げたソン・フンミン

何よりもソン・フンミンの退場は、2019年だけで3回目だ。データ分析会社「opta」によると、2010年のリー・カッターモール(当時サンダーランド)以来9年ぶりとなる、1年に3回退場した選手という不名誉を抱くことになった。

ソン・フンミンは昨シーズンの第37節ボーンマス戦と、11月4日の第11節エバートン戦でレッドカードを受けた。エバートン戦の退場はトッテナムの抗議が認められ、出場停止処分は免れた。

トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は、「ソン・フンミンの行動は退場となるようなものではなかったと思う。奇妙な判定だった」とかばったが、イギリス現地メディアは、少なくとも3試合の出場停止処分を予想している。

そうなると今回のチェルシー戦は、ソン・フンミンにとって2019年最後の試合となる。名実ともにトッテナムのエースになったソン・フンミンだが、不用意な行動で2019年を終えることになる可能性が高い。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集