イ・ガンイン(18・バレンシア)の反則に、誰もがハラハラした。
バレンシアの有望株イ・ガンインは10月31日(日本時間)、スペインのエスタディオ・デ・メスタージャで行われたセビージャとのラ・リーガ第11節に先発出場し、印象的な活躍を見せた。
創造的なスルーパスやドリブルでバレンシアの攻撃を導き、フリーロール、あるいはセカンドトップの役割を誰よりも上手く果たせるということを証明した。
しかし誰もがハラハラする場面もあった。
後半途中、イ・ガンインはサイドライン付近でヘスス・ナバスと競り合い、相手の後ろ足を踏むファールをした。守備に加担して、ボールを奪おうとした過程で生まれた反則だった。
主審はVAR審判陣と数秒間、会話を交わした。イ・ガンインは心配そうに主審を見ながら判定を待った。
イ・ガンインは10月20日の第9節アトレティコ戦で、相手DFを後からタックルして一発レッドをもらっている。そのため再びカードをもらうのではないかという緊張した瞬間が続いたのだ。
幸いなことに、審判は特別な注意をしなかった。故意性がなく、悪質な反則でもなかったため、イエローカードも出てこなかった。ナバスにも負傷はなく、その後も試合でプレーしていたが、イ・ガンインにとっては警戒心を高める必要がある場面だった。
スペインメディアの『エル・デスマルケ』は、イ・ガンインが後から足を踏んだ場面を詳細に紹介し、「今季からこの種の反則はレッドカードを受ける危険性が高い。ルカ・モドリッチやホルヘ・モリーナなどの事例があるため、注意しなければならない」と指摘した。
イ・ガンインはアトレティコ戦で退場した後、涙を流して苦しんだと伝えられた。セビージャ戦でも、あわや大きな事件になりかねなかった。貴重な経験として受け止めるべきだろう。
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