「太極旗の前であまりに軽率だった」“喜びすぎタッチアウト”の韓国選手が招いた大惨事【WBC2023】

左中間を切り裂く大型二塁打で、韓国が巻き返しを図る絶好のチャンスになるかと思われた。ところが、その好機は一瞬のミスで水の泡となった。

カン・ベクホは二塁に回った後、ベースを踏むことよりもダッグアウトに向かって喜びを表す方に気が向いていた。知らぬ間に足がベースを離れていたことも気づかなかったようだ。

この隙を狙い、ボールを保持していたオーストラリアの内野手が素早くカン・ベクホをタッチ。一度はセーフだったが、オーストラリア側のビデオ判定の結果、タッチアウトに覆された。

このたった一つの行動が惨事につながった。後続のヤン・ウィジ(35、斗山ベアーズ)が中前安打で出塁したため、カン・ベクホがアウトになっていなければ5-5の同点に追いつき、再び雰囲気を変えることができた。適時打で同点になれたはずが、カン・ベクホの集中力不足、そして安易な行動が取り返しのつかない結果を生み出した。

続く8回表にヤン・ヒョンジョン(35、KIAタイガース)が3点本塁打を打たれ、4-8と4点差に広がったが、これもカン・ベクホのアウト以降に続いた流れの延長戦だった。

(写真提供=OSEN)カン・ベクホのタッチアウトの瞬間

カン・ベクホの“喜びすぎタッチアウト”は多くの後遺症をもたらした。

特には過去の騒動を想起させた。カン・ベクホは2021年夏の東京五輪3位決定戦で、韓国がドミニカ共和国相手に6-10と敗戦濃厚だった8回表、ダッグアウトで気の抜けた表情でガムを噛む姿が捉えられ、多くの人々から批判を受けたことがある。東京五輪ノーメダルという惨事が濃厚だった時点で、カン・ベクホの行動は問題視された。

ガム噛みの一つで物議を醸したことは悔しいかもしれない。しかし、今回の“喜びすぎタッチアウト”に関しては悔しがる理由も、言い訳する理由もない。カン・ベクホの過ちであることは明白であり、間違いだった。

常にどの状況でも集中しなければならない、国際大会では些細なプレー一つが結果を左右するという基本的な“ディテール”を守れなかった。

試合後、イ・ガンチョル監督は「上手く打って、セレモニーが早すぎたがためにあのようなことが起きたようだ。早く忘れて次の試合に備えてほしい」と話していた。

日本のメディアは「流れを絶った痛恨のミス」とカン・ベクホのプレーを指摘した。『MLB.com』のマイケル・クレア記者も「韓国は最悪の事態を味わった。集中力不足が原因だ。いくら見ても信じられない」と疑った。

カン・ベクホは2018年、高卒ルーキーながら堂々とプロの舞台にデビューした。大胆さを武器に先輩たちに立ち向かい、まったく気後れすることなく戦った。それが彼の長所であり、魅力でもあった。しかし、それがいつか一線を越える軽率さに変質するリスクも抱えていた。

所属球団のKTもこの点を心配していた。ところが、カン・ベクホは敬虔でなければならない太極マーク(韓国国旗)の前で、慎重でなければならない国際舞台で一線を越えてしまった。カン・ベクホの行動は大胆なセレモニーではない。軽率な行動だった。

カン・ベクホの軽率な“喜びすぎタッチアウト”は、この先の韓国野球国際大会の歴史において“剥製”となりそうだ。どんな状況でも集中し、隙を見せてはならないという教訓を与えてくれた。

韓国は本日(3月10日)、敗退危機のなかで因縁の“日韓戦”を戦う。大きなミスを犯してしまったカン・ベクホは、残りの大会期間で挽回することができるだろうか。

(記事提供=OSEN)

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