警戒は山田哲人「韓国相手に上手く打つ」…“日韓戦”投げたサイド右腕、日本リベンジへ調子万全【WBC2023】

コ・ヨンピョは自身初の国際大会出場となった2年前の東京五輪で大きな経験をした。当時、準決勝の“日韓戦”で先発登板し、侍ジャパン相手に5回2失点と任務を果たしたのだ。試合自体は敗れたものの、初の国際舞台で強打者相手にも十分活躍できることを証明した。

そして今回のWBCでも、東京ドーム開催の1次ラウンドで“日韓戦”が繰り広げられる。

コ・ヨンピョは侍ジャパンとの再戦について「五輪の韓日戦では山田(哲人)に二塁打を打たれた記憶がある。韓国相手に上手くヒットを打つ打者だ。その部分を警戒している」とし、「当時よりさらに精巧なチェンジアップで、空振りを多く誘導することが目標だ」と誓った。公認球とチェンジアップの組み合わせが良いことを考慮すれば、今回のWBCでは今まで以上の活躍も期待できる。

コ・ヨンピョ(写真は2021年7月)

韓国代表のキャンプ地であるアリゾナでは、普段は温暖な気候にもかかわらず氷点下まで気温が下がるアクシデントもあった。投手としてはコンディショニングに苦労しかねない気候だったが、コ・ヨンピョは毅然とした様子だった。

彼は「昨日と一昨日で雨が降って寒かったが、以前までは天気は大丈夫だった。何より、マイアミで体を作ってきたので、今日も良いピッチングができたと思う」と自信を示した。実際、冬の間にはソ・ヒョンジュン(21、KTウィズ)、ウォン・テイン(22、サムスン・ライオンズ)とともにマイアミで自主トレに励んでいた。

順調にペースも上がり、自信もついてきた。今回のWBCでもコ・ヨンピョが重要な役割を担う可能性は高い。

「WBC初戦のオーストラリア戦がとても重要だ。初戦で勝利してこそチームの雰囲気も良くなる」というコ・ヨンピョは、「すべての可能性を開けて準備している。監督とコーチも、東京ドームでは落ちるボールが効果的だと話していた。チェンジアップを上手く投げながら自分の長所を活かしたい」と覚悟を固めた。

韓国プロ野球KBOリーグで最も賢くイニングを消化するコ・ヨンピョは、WBCデビュー戦に向けて順調に準備している。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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