来る1月21日からポルトガル南部のアルガルベで春季キャンプを行う蔚山現代は現在、クラブハウスが隣接する西部(ソブ)球場と美浦球場を行き来して体作りに取り組んでいる。
チームは今月3日に再招集され、2023シーズンに向けて始動した。9日にはDFキム・ヨングォン(32)やDFキム・テファン(33)、GKチョ・ヒョヌ(31)らカタールW杯に参加した韓国代表組も合流し、全選手が集うことになった。
本紙『スポーツソウル』が練習場を訪れた11日は昼の気温が10度を超える程度だったが、春のような天候だった。
1月から完全体で春季キャンプを実施するのはホン監督体制3年目で初のことだ。初年度の2021年はクラブW杯出場のため春季キャンプを2週間も消化できず。2年目の2022年は韓国代表のトルコキャンプのため主力が抜け、密度のある練習ができなかった。
それでも昨シーズンは17年ぶりにKリーグ制覇を果たし、自分たちが追求するサッカーをより強化できる動力を得た。
「こんなに余裕を持って冬から練習ができるのは(蔚山現代に来て)初めてのことだ」と笑顔を見せたホン監督は、「選手たちには昨年の良かった点は継続しながら、“もう一段階跳躍しよう”というキーワードを提示した」と伝えた。
選手たちは午前10時30分から約2時間近く、軽いランニングやボールタッチをはじめ、5対2やミニゲームなどを消化した。今季からプレイングコーチを務めるFWパク・チュヨン(37)は、新外国人選手を含む新加入選手を気にかけながら一緒にボールを蹴っていた。
ホン監督は「(パク・)チュヨンは選手、コーチの両方で上手くやらなければならない。いきなりコーチの役割だけに没頭してしまうと、選手との関係が断絶してしまう恐れがある。これから(指導者として)多くを学ばなければならない」と伝えた。
キム・ヨングォンとキム・テファンは軽いウォーミングアップを行っていたが、別でランニングメニューをこなしていた。チームに合流してまだ3日しか経っていないため、徐々にコンディションを引き上げる想定のようだ。
2023シーズンの蔚山現代でキャプテンを務めるのはDFチョン・スンヒョン(28)だ。
蔚山現代ユース出身でJリーグのサガン鳥栖、鹿島アントラーズでも活躍した彼は、昨シーズン途中に軍隊チームの金泉尚武(キムチョン・サンム)を除隊して復帰し、チームの優勝に大きく貢献した。
ホン監督はチョン・スンヒョンが性格も明るく、優れたリーダーシップを持っていることに注目した。金泉尚武時代もキャプテンを務めただけに、Kリーグ2連覇を目指す蔚山現代の新たな旗頭として大きな責任を担うことになる。
なお、副キャプテンは元アルビレックス新潟のDFイ・ミョンジェ(29)のほか、MFパク・ヨンウ(29)、MFイ・ギュソン(28)の3人が務める。
昨季までキャプテンを務めた元韓国代表MFイ・チョンヨン(34)は、ベテランとしてチョン・スンヒョンらリーダー陣を支える役目を果たす予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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