【韓国の視点】“歴代最強”侍ジャパンと大きな戦力差…スター揃いの日本と韓国はどう戦うべきか

客観的な戦力では日本に押される。現時点で唯一の韓国人メジャー投手であるリュ・ヒョンジン(35、トロント・ブルージェイズ)は、今年6月に受けたトミー・ジョン手術の影響でWBC出場が不可能。過去にメジャーを経験したキム・グァンヒョン(34、SSGランダース)、ヤン・ヒョンジョン(34、KIAタイガース)のベテラン投手2人が、再び重い荷物を背負わなければならないかもしれない。

若さを武器にマウンドの劣勢を乗り越えなければならない。クァク・ビン(23、斗山ベアーズ)やチョン・ウヨン(23、LGツインズ)や成人代表での登板経験こそないものの、球威はKBOトップクラスだ。

東京五輪で経験を積んだウォン・テイン(22、サムスン・ライオンズ)、イ・ウィリ(20、KIAタイガース)、コ・ウソク(24、LGツインズ)なども再び代表に選ばれる可能性がある。今季新人王のチョン・チョルウォン(23、斗山ベアーズ)、満19歳のムン・ドンジュ(19、ハンファ・イーグルス)も予備エントリー50人に含まれている。

クァク・ビン

投球数の制限のため正常なマウンド運用は難しい。WBCはラウンド別に投球数を制限してきたが、2017年大会では1次ラウンドで1試合当たり65球、2次ラウンドで1試合当たり80球、準決勝・決勝は95球だった。1次ラウンドでは特に2番手の投手の比重が高くならざるを得ない。

韓国はこれを考慮し、チョン・ウヨンのほかコ・ヨンピョ(31、KTウィズ)、オム・サンベク(26、KTウィズ)、イム・ギヨン(29、KIAタイガース)ら長いイニングを投げられるサイドスロー投手も予備エントリーに入れている。

韓国野球委員会(KBO)の技術委員会は来年1月初めに予備エントリー35人を確定し、2月初めに最終エントリー30人を発表する計画だ。その後、2月14日に米アリゾナ州ツーソンで代表キャンプを始める。

代表メンバー発表に先立ち、選出が有力な選手は1月中旬頃から暖かい地域で事前に自主練習を行い、ペースを上げるという構想だ。

WBCに派遣する選手が多いと見られるLGツインズでは、5~6人の選手がすでにアリゾナ州への早期出国を確定している。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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