当時、後半アディショナルタイムに所定の10分を迎えたところで、韓国のコーナーキックが宣言された。ところが、テイラー主審はプレーを継続させず、その時点で終了のホイッスルを鳴らした。
これには韓国の選手が大勢詰め寄り、この過程でパウロ・ベント監督も飛び出して激しく抗議した。これを受け、テイラー主審はベント監督にレッドカードを提示した。
このため、ベント監督は12月3日に行われるグループH第3節のポルトガル代表戦でベンチ入りができなくなった。
そして、この日もやはり同じだった。ベルギーはスコアレスドローで迎えた後半終盤に攻勢に出た。引き分けで終わっても決勝トーナメントに進めない状況だったからだ。
しかし、テイラー主審は今回も後半アディショナルタイムが所定の4分を経過しないうちに、試合終了のホイッスルを鳴らした。これでグループ3位が確定し、決勝トーナメント進出に失敗したベルギーの選手たちは、落胆した様子でピッチに座り込んでいた。
ベルギー側からの激しい抗議がなかったとはいえ、一度に限らず二度もアディショナルタイムをしっかり守らなかったテイラー主審は、今大会最高の“ヴィラン”と言えるだろう。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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