いじめを謝罪せず欧州に逃げた元女子バレー韓国代表は「不要」…国内復帰が歓迎されないワケ

1年8カ月前から何も変わっていない。このままでは復帰することは難しい。

【写真】“美女姉妹”イ・ジェヨンのいじめ疑惑とは?

韓国国内では最近、突如浮上した元女子バレー韓国代表イ・ジェヨン(26)の復帰説が関心を集めている。

もっとも、ファンの心情や世論、そしてバレーボール界の内部を見れば、イ・ジェヨンの復帰を懐疑的に捉える見方が大多数だ。

一部のファンはイ・ジェヨンの国内復帰を期待しているが、それはごく少数に過ぎない。大半の人間が反対の声を上げているのが現実だ。

理由は明確だ。イ・ジェヨンが自身の起こした問題に対して心からの反省、あるいは謝罪をする態度がまったく見られないからだ。

謝罪する気ゼロ…イ・ジェヨン姉妹が犯した問題とは

そもそも、イ・ジェヨンはかつて韓国代表でも主力を張る名アタッカーとして、国内屈指のセッターと呼ばれた双子の妹イ・ダヨンとともに、韓国のバレーボールファンから多くの人気を集めていた。

しかし、昨年2月に浮上した学生時代のいじめ疑惑によって、2人のキャリアが大きく一変することになってしまった。

イ・ジェヨンとイ・ダヨンは、2020-2021シーズン途中の昨年2月、学生時代にいじめの加害者だった疑惑が浮上したのだ。

ネット上では当時のいじめの詳細も伝えられ、2人は直ちに謝罪文を発表した。しかし、興国生命は2人に無期限出場停止処分を下し、韓国バレーボール協会も代表資格を剥奪した。

その後、2人はいじめに対する反省の態度が不十分だったこともあり、国内でのプレー続行が実質不可能に。このため、国際バレーボール連盟(FIVB)による国際移籍同意書を通じて、昨年10月にギリシャのPAOKテッサロニキへと移籍した。

妹のイ・ダヨンは事実上、韓国でのプレーを諦めた状態だ。実際、昨季にはPAOKで主力として活躍し、今年7月にはルーマニアのラピド・ブカレストに移籍するなど、欧州で悠々自適な選手生活を過ごしている。

だが、姉のイ・ジェヨンは違う。彼女はPAOK在籍中に膝を負傷し、シーズン途中に韓国への余儀なくされた。リハビリが長引いた影響でPAOKへの復帰も不透明な状況なため、慣れ親しんだ国内で再びプレーしたいという意志を残している。

(写真提供=KOVO)イ・ジェヨン(左)とイ・ダヨン

ただ、イ・ジェヨンはまだまともな謝罪をしていない。

今月19日、テレビ局『MBC』が報じたところによると、イ・ジェヨンは自身に対する虚偽事実流布による名誉棄損疑惑で告訴した学生時代のいじめ被害者に嫌疑なし処分が下されると、検察に異議申し立てをしたという。

自身が犯したいじめに対する反省よりも、悔しさの方が今も大きく残っている意味に解釈できる。

妹のイ・ダヨンは以前、学生時代のいじめに対する議論が膨らんだ際、『KBS』とのインタビューで「刃物を持って悪口を言っただけ」と、自分たち双子がいじめをした事実を認めた。被害者の暴露した内容が一部事実と異なるとしても、加害した事実は変わらないのだ。それだけ深刻な暴力行為をしておきながら、“事実と違う”として悔しさをあらわにしているのだから、大衆の共感を得ることは難しいだろう。

「反省しないエースは不要」

選手本人の意見なのか、あるいは周囲の考えなのかはわからないが、ここまで来ればスタンスを変える必要がある。

世論が、そしてファンがなぜイ・ジェヨンを今も否定的に見ているのかを自ら認め、過去の過ちを振り返る最後の機会だ。すでに遅いかもしれないが、今からでも自分を客観的に見つめ、何が問題だったかを省察しなければならない。周囲の大人たちの態度を変えてこそ、イ・ジェヨンに対する真の支えも出てくる。

謝罪や反省にも“ゴールデンタイム”がある。あと4カ月も経てば、いじめ発覚から丸2年が経つことになる。これ以上遅れてしまうと、復帰は不可能になるかもしれない。Vリーグでプレーするイ・ジェヨンの姿も見られなくなる可能性が高い。

バレーボール界ではイ・ジェヨンの才能を惜しく思っている。

現在のVリーグ女子部において、イ・ジェヨンと同等の能力を備えた選手は多くない。事実上、代表を引退したキム・ヨンギョン(34)一人だけだ。キム・ヨンギョン以外で、爆発的なジャンプ力や豪快なスパイク、さらに守備能力まで持ち合わせたアウトサイドヒッターはイ・ジェヨンしかいないというのがバレーボール関係者の共通認識だ。

それに、イ・ジェヨンはまだ1996年の26歳と若い年齢だ。過ちを犯した選手とはいえ、将来が明るい有望株に復帰するというのはあまりに残酷だ。

ただ、現在の状況が平行線で続くのであれば、イ・ジェヨンを歓迎する人はほとんどいないに違いない。実際、女子バレー韓国代表が国際大会で極度の不振に陥りながら、イ・ジェヨンの復帰を待望する世論はまったく出ていない。成績がいくら悪いとはいえ、「反省しないエースは必要ない」というのが大方の意見だ。

仮に世論の反発を無視して無理やり復帰したとしても、こうした姿勢を固守するのであれば、一緒にプレーするチームメイトから歓迎されることもないはずだ。

とあるバレーボール関係者は、「反省なしに帰ることはできないだろう。帰ってきたとしても、チーム内でまた別の問題を起こしかねない。反省をし、誠実な謝罪をしなければならない」と厳しく指摘するとともに、「復帰するための道筋は決まっている。それは誰もが知っている道だが、イ・ジェヨン本人と彼女の周辺の人々だけが知らないようだ。本当に残念だ」と深いため息をついた。

◇イ・ジェヨン プロフィール

1996年10月15日生まれ。韓国・全羅北道出身。身長177cm。韓国のプロバレーボール選手で、元韓国代表。双子の妹イ・ダヨンもバレー選手。実父は陸上競技(ハンマー投げ)韓国元代表のイ・ジュヒョン、実母はソウルオリンピック代表セッターのキム・ギョンフィというサラブレッド家系。2014年のプロデビューから2021年1月まで韓国国内で活躍していたが、学生時代のいじめ発覚で物議を醸し、無期限出場停止と代表資格はく奪処分を受けた。その後、活躍の場を求め、2021-2022シーズンはギリシャのPAOKテッサロニキでプレーした。

【写真】イ・ジェヨンの妹、“すっぴん自撮り”を大胆披露

【写真】「この世の美貌じゃない!」イ・ジェヨン姉妹の圧巻ビジュアル

【写真】イ・ダヨン、モデル顔負けのルックス

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集