いじめ問題で消えた韓国女子バレーの名アタッカーがVリーグに電撃復帰?その理由は…

韓国Vリーグ女子部のペッパー貯蓄銀行AIペッパーズが、元女子バレー韓国代表イ・ジェヨン(26)と接触した事実が明らかになった。

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ペッパー貯蓄銀行の関係者は10月19日、「戦力補強のための獲得可能選手を調査しているところだった。イ・ジェヨンはそのなかの一人だった」とし、「調査したのみで、それ以上進展したことはない。多くの選手を検討する中で、(イ・ジェヨンは)そのうちの一人に過ぎない」と伝えた。

1996年10月生まれのイ・ジェヨンは、2014年にVリーグ女子部の興国生命ピンクスパイダーズでプロデビュー。高校生の頃から代表に選ばれるなど、若くして国内を代表する名アタッカーと呼ばれた選手だった。

実際、Vリーグではデビューシーズンの新人賞を受賞すると、2016-2017シーズン、2018-2019シーズンと2度のレギュラーシーズンMVPも受賞。2018-2019シーズンには興国生命のVリーグ統合優勝に大きく貢献し、チャンピオン決定戦MVPにも選ばれた。

双子の妹イ・ダヨンも国内屈指のセッターとして活躍。その愛らしいルックスから“美人双子姉妹”と高い人気を誇っていたなか、キャリアの大きな転換点となったのが、昨年2月に突如浮上した学生時代のいじめ疑惑だ。

美人双子姉妹に浮上したいじめ疑惑とは

イ・ジェヨンとイ・ダヨンは、2020-2021シーズン途中の昨年2月、学生時代にいじめの加害者だった疑惑が浮上した。

ネット上では当時のいじめの詳細も伝えられ、2人は直ちに謝罪文を発表した。しかし、興国生命は2人に無期限出場停止処分を下し、韓国バレーボール協会も代表資格を剥奪した。

その後、2人はいじめに対する反省の態度が不十分だったこともあり、国内でのプレー続行が実質不可能に。このため、国際バレーボール連盟(FIVB)による国際移籍同意書を通じて、昨年10月にギリシャのPAOKテッサロニキへと移籍した。

PAOKではイ・ダヨンは主力セッターとして活躍した一方で、イ・ジェヨンは膝の負傷のためシーズン途中に韓国への帰国を余儀なくされた。

シーズン終了後、イ・ダヨンは今年7月にルーマニアのラピド・ブカレストへの加入が発表されるなど、着実なステップアップを果たしたが、イ・ジェヨンは妹には同行せず。負傷のリハビリも長引き、PAOKへの復帰も不透明な状況となっている。

そこで、実質“フリー”の状態であるイ・ジェヨンに、昨年9月に創設されたばかりの新興球団ペッパー貯蓄銀行が接触した形だ。

(写真提供=KOVO)興国生命時代のイ・ジェヨン

過去のいじめ問題によってキャリアに泥を塗ったイ・ジェヨンだが、国内でもトップレベルの技量だけ見れば、彼女の獲得を検討することは可能な状況だ。Vリーグ参入2シーズン目のペッパー貯蓄銀行にとっては、なおさら戦力補強が求められている。

イ・ジェヨンは協会から代表資格の無期限剥奪処分を受けているが、Vリーグでプレーすること自体は自由な状態にある。

ペッパー貯蓄銀行の関係者は、「(イ・ジェヨンが)ほかのチームに所属している状況なら、連絡することはできなかっただろう。ただ、ひとまずフリーの身分なので、戦力補強の過程で調査程度に連絡することになった」と伝えた。

(記事提供=OSEN)

◇イ・ジェヨン プロフィール

1996年10月15日生まれ。韓国・全羅北道出身。身長177cm。韓国のプロバレーボール選手で、元韓国代表。双子の妹イ・ダヨンもバレー選手。実父は陸上競技(ハンマー投げ)韓国元代表のイ・ジュヒョン、実母はソウルオリンピック代表セッターのキム・ギョンフィというサラブレッド家系。2014年のプロデビューから2021年1月まで韓国国内で活躍していたが、学生時代のいじめ発覚で物議を醸し、無期限出場停止と代表資格はく奪処分を受けた。その後、活躍の場を求め、2021-2022シーズンはギリシャのPAOKテッサロニキでプレーした。

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