フランス代表MFエンゴロ・カンテ(31、チェルシー)、ブラジル代表FWリシャルリソン(25、トッテナム)、イングランド代表DFリース・ジェームズ(28)などがその例だ。
日本代表でも、リハビリ中のDF板倉滉(25、ボルシア・メンヒェングラートバッハ)やFW浅野拓磨(27、ボーフム)は本大会までに間に合う見通しであるものの、MF三笘薫(25、ブライトン)が足首の負傷で11月上旬までの離脱が伝えられるなど、不安な状況が続いている。
これらは単に他国だけに限った話ではない。
幸いにもまだ深刻な負傷者がいないとはいえ、開幕までの残り1カ月間で韓国代表にも離脱者が発生する可能性は十分にある。
Kリーグのシーズンはまだ終わっておらず、特に全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースの選手の場合は、リーグ戦最終節に加えてホーム&アウェイ形式のFAカップ決勝2試合を残している。
全北現代には元アルビレックス新潟のDFキム・ジンス(30)をはじめ、FWチョ・ギュソン(24)やMFペク・スンホ(25)、GKソン・ボムグン(25)など代表メンバーも多いだけに、負傷には最大限気を使わなければならない。
欧州組のコンディションも懸念される。
特に、FWソン・フンミン(30、トッテナム)とキム・ミンジェは、自国リーグとUEFAチャンピオンズリーグ(CL)を並行するスケジュールのため、平日と週末の試合を繰り返している。
2人とも所属チームで中核を担う選手なだけに、体力配分は難しい。もちろん、韓国代表でも代えの効かない選手であるため、どちらか1人でも負傷離脱となれば、代表にとって大打撃となることは間違いない。
彼ら以外にも、MFイ・ジェソン(30、マインツ)やMFファン・インボム(26、オリンピアコス)、FWファン・ウィジョ(30、オリンピアコス)、FWファン・ヒチャン(ウォルヴァーハンプトン)ら主要選手も、コンディション管理を徹底する必要がある。
W杯開幕まで残り1カ月。これからは“負傷”が各国最大の敵だ。