ソン・フンミンは9月20日、オンラインで行われた記者会見に出席。
「W杯はいつも恐ろしい舞台だ。僕たちよりも強い相手と戦う。恐ろしさはあるが、誰でも出られるような舞台でもないのも確かだ」とし、「最も重要なのは祭りを楽しむ気持ちだと思う。これまで出場した2度のW杯ではプレッシャーが大きかったし、思ったことと逆に流れる経験もしてきた。いつも通りの気持ちで、自分たちがやりたいことを全部やり遂げるという心構えを持つことが最も重要だと思う」と淡々と話した。
1992年生まれのソン・フンミンは4年後に34歳となる。つまり、今回のカタール大会が自身にとって最後のワールドカップになるかもしれない。
それでも、ソン・フンミンは「まずはカタール大会を上手く戦ってから考えなければならない。自分で自分のコンディション管理をしっかりする必要がある。実力がなければ代表には選ばれない。今は次のW杯よりも迫りくるW杯でどうすべきかに集中している」と言葉を慎んだ。
韓国代表キャプテンを務めるソン・フンミンは、その実力はもちろんのこと、練習中の雰囲気を引き上げる努力もいとわない。
「自分がキャプテンの役割をしっかりできているのか、ちゃんとコミュニケーションできているかは今もまだわかっていない」というソン・フンミンは、「自分は決して良いリーダーではないと思う。仲間がついてきてくれたからこそチームも上手く作られた。こうした雰囲気を醸成し、維持させることも僕の役目だ」とし、「(イ・)ガンインのような若手もそうだが、自分自身のプレーだけでなく、仲間の心を楽にすることも自分の役割だと思う」と説明した。
カタールW杯本大会まであと2カ月だ。9月の国際Aマッチ2連戦は、本大会メンバー発表前最後のテストの場になると言っても過言ではない。
それだけに、どんな強化試合よりも重要な試合であることは間違いない。ソン・フンミン自身もこれを誰よりもよく知っている。
ソン・フンミンは「上手くやりたい気持ちが大きい。今回の招集が出征式になり得る」とし、「“ワンチーム”の姿を見せたい。ファンに“W杯でも上手くやってくれるだろう”という信頼をもたらさなければならない。だからこそ2試合が特別だ。特別に準備をするだろうし、それに伴う結果を得られることを願っている」と力を込めた。
なお、韓国代表は23日に高陽(コヤン)総合運動場でコスタリカ代表、27日にソウルワールドカップ競技場でカメルーン代表と対戦する。試合はいずれも20時キックオフ予定だ。