試合では明暗が分かれたが、2人の“ワールドクラス・ストライカー”の友情は厚かった。
ソン・フンミン(トッテナム)とネイマール・ダ・シルバ(パリ・サンジェルマン)は6月2日、ソウルワールドカップ競技場で開かれた韓国対ブラジルのAマッチ直後、ロッカールームでユニホームを交換した。
2人の対決は早くから話題だった。イングランド・プレミアリーグ(EPL)でプレーするソン・フンミンと、フランスのリーグ・アンの看板選手ネイマールはクラブ競技では対戦したことがない。
これまで国家代表のユニホームを着て、2013年にソウルで開かれたAマッチで対戦したことが唯一だった。ただ当時は、ネイマールがバルセロナでワールドクラスだったこととは異なり、ソン・フンミンはドイツ・ブンデスリーガでプレーして“成長中”だった。
そして9年ぶりに再びソウルで行われた韓国とブラジルのリターンマッチ。プレミアリーグで毎シーズンのように成長したソン・フンミンは、2021-2022シーズンにアジア選手初のビッグリーグ得点王というタイトルを獲得した。韓国はもちろん、ヨーロッパ全域で最高レベルの評価だ。9年前と変わった地位を背負ったソン・フンミンとネイマールの対決は、だからこそ注目を集めた。
試合ではネイマールの“判定勝ち”といえるだろう。彼はFIFAランキング1位の「サンバ軍団」の仲間と、派手な個人技と連携プレーを誇った。また、ペナルティキックで2ゴールを決めて、チームの5-1の大勝を導いた。一方のソン・フンミンは、まともな支援を受けられず無得点。それにもかかわらず何度か自らチャンスを作り、強力なシュートで実力を見せつけた。
ソン・フンミンとネイマールは試合直後、熱い抱擁を交わした。そしてロッカールームで2人はユニホームを交換した。ブラジルサッカー協会は「天才の出会い、相互に尊敬」というメッセージをつけて、2人に注目した。
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