5月22日、神奈川県代表の桐蔭横浜大学と東京都代表の立正大学による「天皇杯JFA第102回全日本サッカー選手権大会」1回戦が、レモンガススタジアム平塚で行われた。
「とにかくゼロで行くことを徹底してやって、我慢強く守備から戦うということを意識してやった」という桐蔭横浜大学の安武亨監督は、相手にシュートを1本しか打たせなかった前半を「完璧な守備だった」と評価。
すると、後半立ち上がりに試合が動く。笠井佳祐が右サイドで良い判断のターンからクロスを上げると、「ヘディングは最近、特に練習している部分でもあったので、相手の前にしっかり入って上手く流せた」という山田新のヘディングゴールで桐蔭横浜大学が先制に成功した。
「後半になって相手の勢いが出てきて、危ないシーンもあった。ゴールのなかで鍋田純志が体を張って、かき出すようなシーンも。勝ちたいという思いが守備のところで出ていた」と安武亨監督。
無失点で試合を終えた桐蔭横浜大学が1-0で勝利を収め、J1の北海道コンサドーレ札幌が待つ2回戦に駒を進めた。
安武亨監督は、北海道コンサドーレ札幌との対戦について、「勝つことがあれば、彼らは一気に評価を上げると思う。大学リーグで勝ったとしても、たぶんJのスカウトの方は、“でもJでできるのかな？”というクエスチョンは残ると思う。ただ、Jとやったときに本当に活躍できたり、Jの選手を上回れば、間違いなく“Jでできる”という判断になると思う。そういった意味でも勝ちを目指したい。チームとしても勝ちたいし、それぞれ個人としてマッチアップする相手を上回ってほしい」と力を込めた。
（文＝玉 昌浩）
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