【韓国の視点】大邱FCはACLで日本勢に勝ちなし。浦和レッズとの2連戦が決勝T進出への大一番に

2022年04月21日 サッカー #ACL #Kリーグ

極端な起伏を減らす必要がある。

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ブラジル出身のアレシャンドレ・ガマ監督率いる大邱(テグ)FCは、これまでアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループFで2試合を終えて1勝1敗を記録した。

第1節では若手主体の山東泰山(中国)に7-0の大勝と気持ちの良いスタートを切ったものの、第2節ではライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)に0-3の完敗。現時点でグループ3位としている。

ただ、前節のショッキングな敗戦を引きずる余裕はない。目の前に控える浦和レッズ(日本)との2連戦は、大邱FCが2年連続で決勝トーナメント進出を果たすために必ず乗り越えなければならない最大の山場だ。

大邱FCと浦和は本日(4月21日)23時キックオフの第3節で激突した後、来る24日20時キックオフの第4節で再び対戦する。

大邱FCの勝敗を左右するブラジル人の出来

大邱FCは序盤2試合において、攻撃面のパフォーマンスに極端な起伏が見られた。

山東泰山戦では前後半で計22本のシュートを放ち、うち枠内が12本。相手との戦力に差があったとはいえ、そのなかの7本をゴールにつなげる恐るべき得点力を見せた。

ところが、セーラーズ戦では計14本のシュートを試みながら枠内はわずか3本にとどまり、相手の脅威となるチャンスも少なかった。

特に、山東泰山戦でハットトリックしたFWゼカ(25)、1ゴール2アシストを記録したMFブルーノ・ラマス(28)のブラジル人コンビが、この試合ではどちらも沈黙した。

絶対的エースのブラジル人FWセシーニャ(32)を欠くなか、攻撃面でゼカとラマスにかかる責任と比重は相当なものであり、彼らのパフォーマンスが大邱FCの勝敗を大きく左右する。

(写真提供=AFC)ラマス(中央)、ゼカ(右)

守備の要が大一番で復帰へ

一方で好材料もある。

兵役特例による奉仕活動問題によって合流が遅れていたDFチョン・テウク(24)が去る18日にタイ入り。第2節ではベンチ入りするも出場がなく、大一番の浦和戦で先発復帰するものとみられている。

身長195cm、体重92kgと強靭なフィジカルを誇り、昨夏の東京五輪ではゲームキャプテンも務めたチョン・テウクの復帰によって、本職センターバックながらFWでもプレーできるキャプテンのDFキム・ジンヒョク(28)を前線で起用できるようになった。

その前線では、セシーニャが筋肉負傷の影響で国内リーグ戦から直近のACLグループ第2節まで計5試合を欠場した。セシーニャは元々、グループステージでの復帰が見込まれていたが、第3節も出場は不透明となっている。

ただ、代わりにかつてジュビロ磐田、ガンバ大阪でも活躍した元韓国代表のベテランFWイ・グノ(37)が好調だ。チョン・テウクの合流でキム・ジンヒョクが前線で出場し、イ・グノが控えからスーパーサブ的な役割を果たす可能性もある。

対する浦和は直近2試合でわずか1失点しか喫しておらず、その失点も元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグ(28)のオウンゴールだ。大邱FCの前線が浦和の堅い守備をいかに切り抜けるかが勝敗のカギを握る。

(写真提供=大邱FC)チョン・テウク

ガマ監督は20日、浦和戦の前日記者会見で「(浦和戦は)厳しい試合になるだろうが、我々は強いチームだ」とし、「新たなモチベーションで試合に臨もうと思っている。自分たちの力を発揮し、前に進みたい」と勝利を誓った。

チョン・テウクも浦和との“日韓対決”へ、「日本との試合では選手たちが負けまいといつもより強く出るだろう。しかし、感情的にプレーしてしまえば、結果的にミスをしかねない。ピッチ上では常に冷静さを維持し、相手の弱点を引き出せるように試合に集中したい」と強調していた。

今年で3度目のACL出場となる大邱FCだが、これまでの大会でサンフレッチェ広島、川崎フロンターレ、名古屋グランパスといった日本勢と対戦し、通算5戦全敗と一度も勝利したことがない。

今大会で苦しい戦いが続く大邱FCは、浦和相手に対日本勢初勝利を挙げることができるのか。今夜キックオフの試合を楽しみに待ちたい。

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