韓国プロゴルフの2022シーズンがいよいよ開幕する。今年は男女合計55大会が行われ、賞金も過去最高額を叩き出した。最多勝、賞金王をめぐって熾烈な競争が繰り広げられる見通しだ。
まずは韓国女子ツアーが、来る4月7日から10日にかけて済州道(チェジュド)西浦帰(ソグィポ)市のロッテスカイヒルCCで行われる「ロッテレンタカー女子オープン」(賞金総額7億ウォン=約7000万円)で新シーズンの幕を開ける。
今季の韓国女子ツアーは計33大会、賞金総額305億ウォン(約30億5000万円)と過去最大規模で行われる。
最多勝、賞金女王の最有力候補に挙げられるのはパク・ミンジ(23)だ。
昨季に6勝を挙げて史上最高額となる獲得賞金15億2137万ウォン(約1億5213万7000円)を記録したパク・ミンジはこれまで、昨季後半の低迷の要因となった体力強化に取り組んできた。昨季前半のような勢いを今季はフルシーズンで貫く覚悟を見せている。
昨季1勝で賞金ランキング2位(9億9166万ウォン=約9916万6000円)、大賞ポイント2位(618点)を記録したイム・ヒジョン(21)は、今季こそ1位獲得を狙う。
また、ジャン・ハナ(29)は昨季2勝、トップ10入り最多15回を記録し、平均打数で唯一60打台(69.91打)をキープした。昨季後半に絶好調ぶりを見せつけたジャン・ハナが、今季は開幕から優れたショット感覚を見せてくれることに期待が集まっている。
このほか、昨季1勝にとどまるも、トップ10入り14回と地道に活躍を見せたパク・ヒョンギョン(22)も、再びトップの座を狙っている。
一方、韓国男子ツアーは来る4月14日から17日にかけて江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)市のラビエベルCCで行われる「第17回DB損害保険プロミオープン」で新シーズンの第一歩を踏み出す。
今季の韓国男子ツアーは歴代最多の22大会(従来の最多は2008年の20大会)を開催し、賞金総額は史上初めて200億ウォン(約20億円)を突破するものと予想されている。これまでの最高賞金額は昨季の156億ウォン(約15億6000万円)だった。
昨季は17大会のうち優勝者が実に15人も生まれた。2勝を挙げたのがパク・サンヒョン(38)とソ・ヨソプ(25)の2人のみということだ。
昨季に大賞、賞金王、平均ストローク1位を占めたキム・ジュヒョン(19)がアジアンツアーなど海外の舞台に目を向けているなか、大賞ポイントと平均ストローク(69.79打)で2位を記録したパク・サンヒョンが最多勝候補1位とされている。
このほか、大賞ポイント3位(4118.87ポイント)だったハム・ジョンウ(27)は、3月の結婚発表で幸せな日々を過ごすなか、安定したゲームコントロールに期待されている。
ゴルフ人気の高まりとゴルフ人口急増のなかで、2022年はプロゴルフのシーズン規模がさらに大きくなった。毎週のように男女の大会が行われ、フィールド上で名勝負が繰り広げられる見通しだ。
特に、韓国男子ツアー「DB損害保険プロミオープン」が有観客での開催を決定しただけに、久しぶりにフィールドを埋め尽くしたギャラリーの姿にも期待できる見通しだ。
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