“キム・ヨナの後継者”と呼ばれる韓国女子フィギュアスケート選手のユ・ヨン(17)が、来る2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪に向けて“4回転ジャンプ”の練習に取り掛かることを明らかにした。
ユ・ヨンは2月27日、京畿道(キョンギド)議政府(ウィジョンブ)市の室内スケート場で行われた第103回全国冬季体育大会のフィギュアスケート女子シングル高校の部で、216.48点で優勝。
演技後、「最近で最も楽な気持ちで演技に臨んだ。トリプルアクセルでミスが出たが、ほかの演技要素で大きなミスをしなくて良かった」と笑顔を見せた。
ユ・ヨンは去る20日に閉幕した北京冬季五輪でフィギュアスケート女子シングルに出場し、韓国女子選手初となるトリプルアクセルを武器に、堂々の6位入賞を果たした。
2010年バンクーバー五輪で金メダル、2014年ソチ五輪で銀メダルを獲得したキム・ヨナ(31)に続き、五輪史上3番目に高い順位を記録した。
ユ・ヨンはこの日、「これまでは負傷や新型コロナウイルス感染症などの環境的な問題のため、高難度の技術を多く練習できなかった。シーズンが終わったら体の管理に気を配り、必ず高難度の技術を身につけたい」と語った。
特に、男子選手やロシアの一部女子選手の“専有物”となっている4回転ジャンプに挑戦する意志も明らかにした。
ユ・ヨンは「以前から4回転サルコウや4回転ルッツの練習をしてきた。北京五輪では大会前にほとんど練習ができなかったが、未来に備えて練習を再開したい」と伝えている。
また、来る3月21日から27日にかけてフランス・モンペリエで開催されるフィギュア世界選手権についても、「自己ベストを必ず破りたい。シーズン最後の大会なだけに必ず良い姿をお見せしたい」と意気込みを語った。ユ・ヨンの自己ベストは2020年の四大陸選手権でマークした223.23点だ。
一方、ユ・ヨンと同じく北京冬季五輪に出場し、今回の全国冬季体育大会では大学の部を214.66点で優勝したキム・イェリム(19)も、「北京五輪を終えて“国際大会で競争力のある選手”になりたいと思った」とし、「シーズンが終わったらトリプルアクセルに挑戦するつもりだ。少しずつ基礎的な部分から練習していきたい」と述べた。
北京五輪ではオリンピック初出場ながら9位という結果を残し、“フィギュア将軍”というニックネームも付けられたキム・イェリムは、「世界選手権ではトップ10入りが目標」と力強く語った。
◇ユ・ヨン プロフィール
2004年5月27日生まれ。韓国・ソウル出身。身長165cm。大韓民国のフィギュアスケート選手。東南アジアで事業を展開する父親の影響で1歳の頃からシンガポールで育ち、フィギュアをするため2013年に母と韓国に帰国。2019-2020シーズンからシニアに参戦すると、デビュー戦となったGPシリーズ第2戦のスケート・カナダで韓国人女子選手で初めてトリプルアクセルを成功させ、注目を集めた。“キム・ヨナの後継者”と呼ばれており、ユ・ヨン自身もキム・ヨナに憧れてスケートを始め、日本人コーチのもとで技量を磨いている。
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