1月10日に国立競技場にて、大津と青森山田の「第100回全国高校サッカー選手権大会」決勝戦が行われた。
試合は、前半37分に動いた。
「チームに勢いがなくなっていた時間帯だったので、自分で仕掛けてコーナーを取りに行くような形でクロスを上げて、上手くコーナーを取れた」という松木玖生は「このコーナーで行くぞ」という言葉でチームを鼓舞。
「一発ここで決めようと思ったので、藤森颯太に要求してニアに蹴ってもらって走り込んだ」という丸山大和のヘディングゴールで、青森山田が先制。
前半41分には、田澤夢積の左からのグラウンダーのクロスから名須川真光が追加点を奪い、2-0で青森山田がリードして前半を折り返す。
後半10分、藤森颯太のロングスローのクリアボールを、藤森颯太が自らヘディングで中につなぎ、松木玖生のヘディングゴールを演出。後半33分には、宇野禅斗がダイレクトで左サイドの小野暉に展開。小野暉のクロスを渡邊星来が頭で合わせて得点。
試合は4-0で青森山田が勝利を収め、優勝を果たした。
試合後、青森山田・黒田剛監督は、「中1日でやった我々と、中5日でやった大津のファイナルということで、多少コンディションでは差があるのではないかという見方もあったが、国立で1試合やったというアドバンテージをポジティブに捉えながら、前半から青森山田が1年間志向してきたプレッシングサッカーをとことんやっていこうという話で選手たちにスタートさせた」と話した。
「リスタートからとクロスから、素晴らしい形で2点取れたことによって、我々が目指してきた、望んでいた前半を終了することができた」とし、「後半の松木玖生のダメ押しゴールのところで、だいぶ試合をやりやすくなった」と振り返った。
さらに、「我々はシュートを打たせないということ、リスタートも取らせない、堅守速攻、ボールポゼッション、リスタート、全てにおいて、何でもできるサッカーを志向してきた形が、今回の決勝戦で見せたサッカーということになる。今日は本当にパーフェクトなゲームをやってくれた」とたたえた。
(文=玉昌浩)
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