1月5日にカンセキスタジアムとちぎにて、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースと日テレ・東京ヴェルディメニーナの「皇后杯JFA第43回全日本女子サッカー選手権大会」準決勝が行われた。
日テレ・東京ヴェルディメニーナは前半8分、ゴール前で、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース・鴨川実歩にボールを奪われ、先制点を許す。このゴールが決勝点となり、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースが決勝戦に駒を進めた。
試合後、ジェフユナイテッド市原・千葉レディース・猿澤真治監督は、「自分たちが主導権を握った形でボールを動かせる時間は短かったが、効果的にゴールを決めてくれたし、最後しっかりとゴールを守れた」とコメントした。
一方の日テレ・東京ヴェルディメニーナ・坂口佳祐監督は、「ジェフさんがブロックを作ってくる形を想定していたなかで戦いに臨んだ。自分たちのミスから、立ち上がりに失点してしまったことが、かなり痛かった」と振り返った。
「ブロックを作ってくる相手に対して、焦れずに時間を掛けながら1点を取りに行くゲームプランだった。自分たちがショートパスを生かしながら、相手のプレッシングを回避して、前進していくというところは貫き切れたので、そこは良かった」と評価。
「ただ、そこをゴールにつなげていくところは、まだまだ彼女たちの課題だと思う」と述べた。
ハーフタイムには、「相手のブロックに対して、外回しになっていることが多く、その結果外から入っていった先で、数的不利になってしまうことが多かったので、中から入って行こう。それがカウンターを受けるリスクになったとしても、自分たちができるのは、中から一つずつはがして入って行くこと。対最終ラインに持って行くところを、後半は作って行こう」と指示したという。
その結果、「選手たちは中から相手のプレッシングをかいくぐって、最終ラインの前まで入って行くことはできたが、最後そこにもう一つ、人とパワーを掛けることが、大人に対して、中高生の選手たちには、アイディアも含めて足りなかった」と語った。
(文=玉昌浩)
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