12月18日、2021年度第70回全日本大学サッカー選手権大会準決勝、流通経済大学と阪南大学の試合が行われた。
試合は後半17分に、尾﨑僚の右からのクロスを、松原大芽がヘディングで合わせて阪南大学が先制。流通経済大学はその直後に満田誠がPKを獲得。宮本優太がゴール左隅に蹴り込み同点とし、試合は1-1のまま延長戦に入る。
延長前半5分、奥山洋平の右コーナーキックから、津野ジュウリオ心がヘディングゴールを決める。このゴールが決勝点となり、阪南大学が勝利を収め、決勝進出を果たした。
試合後、阪南大学・須佐徹太郎副顧問は、「選手が本当に良く役割を果たしてくれた」とコメントした。
一方の、流通経済大学・中野雄二監督は、「負けたのは残念だが、阪南さんが思った以上にいい戦いをしてきた。フィフティ・フィフティのボールに対して、良く体を張って競ったり、持ち出し方が非常に上手かった」とし、「今までずっと関東で試合をやってきて、プレッシャーを掛ければ大体はパッキングができたし、競った後そのまま前に持ち出されるシーンはあまりなかった。今日はそこが最後まで負けていた。そこを止められなかったので、2失点につながってしまった」と試合を振り返った。
「12人プロに行くのが内定している。ボランチの安居海渡が、決勝に何とか間に合ったのではないかというのを考えると、最後、ベストメンバーで周りを魅了できるようなサッカーをしたかった」と述べ、「やっぱり勝ったチームが強い。阪南さんが本当に素晴らしいサッカーを展開して関西の意地を見せてくれた」と続けた。
12人のプロ内定者を出した4年生について、「今日勝っていれば、決勝の舞台を前に、流経史上最強のチームだと言おうと思っていた。負けたので最強とは言えないが、結果も伴っていたし、非常に充実した年だったので、優勝して終わってほしかったという思いが強い。非常にまとまった4年生で、ただサッカーが上手いだけではなく、いろんな面で模範的な選手が多かった」と評価した。
(文=玉 昌浩)
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