11月5日から7日にかけて済州島のエリシアン・カントリークラブで行われた韓国女子ツアーの「第15回S-OILチャンピオンシップ」(賞金総額1億2600万ウォン=約1260万円)で、パク・ジヨン(25)が大逆転劇の末に通算3勝目となる優勝を果たした。
パク・ジヨンは7日の最終ラウンドで5バーディ・1ボギーを記録し、通算11アンダーの「205」でリーダーボードの頂点に名を記した。2018年12月の「ヒョソンチャンピオンシップwith SBS Golf」以来、実に2年11カ月ぶりの優勝だ。
第1ラウンドを8位タイ、第2ラウンドを6位で終えたパク・ジヨンは、最終ラウンド2番ホール(パー5)でボギーを叩く不安なスタートを切る。
それでもすぐに平常心を取り戻し、4番ホール(パー4)で初バーディに成功。以降、6番ホール(パー5)、8番ホール(パー4)、13番ホール(パー4)でもバーディを奪い、首位に躍り出た。首位を争ったイ・ソミ(22)とイム・ヒジョン(21)は思うようにスコアを伸ばせず、パク・ジヨンとの差を縮められなかった。
イ・ボミ(33)やキム・ハヌル(32)と同じ建国(コングク)大学出身で、国家代表常備軍に選ばれた経験もあるパク・ジヨンは、2014年5月にプロ転向。翌2015年には1部ツアーで優勝なしに終わるも、出場28大会で4度のトップ10入りを果たし新人王に輝いたことで“無冠の新人王”とも呼ばれた。
そして偶然にも、パク・ジヨンが1部ツアーで初優勝を飾ったのが、2016年6月に行われた「S-OILチャンピオンシップ」第10回大会だったのだ。
パク・ジヨンは優勝後の公式記者会見で、「実際にはショット感があまり良くなかったが、“上手く行くだろう”という思いだった。済州島に来ればコンディションも良くなるようだ」と済州島への愛情を示した。
続けて、「これまで私が追求した変化と努力が実を結んだ。3度目の優勝まで少し時間がかかった。4度目と5度目の優勝も早く決めたい」と感想を述べた。
一方、第2ラウンドまで首位をキープしていた優勝候補のイ・ソミは、15番ホールから3連続ボギーで崩れ、イム・ヒジョン、チャン・スヨン(27)とともに3位タイにとどまった。単独2位には首位と1打差でキム・スジ(25)が入った。
また、先月に韓国・釜山(プサン)で行われた米国女子ツアーの「BMW女子選手権」で世界ランキング1位のコ・ジンヨン(26)と延長戦にもつれる接戦を繰り広げたイム・ヒジョンは、自身の専売特許でもある“コンピュータースイング”こと見せられなかったものの、3位タイの成績で6大会連続となるトップ10入りに成功した。
そして、第2ラウンドをカットラインぎりぎりの53位タイで通過した今季6勝のパク・ミンジ(23)は、最終ラウンドで7アンダー・0ボギーと驚異のショットを見せ、通算7アンダーで8位タイに食い込む底力を発揮した。
はやくも2021シーズンの賞金女王と最多勝王が確定しているパク・ミンジ(23)は、来る11月12日から14日にかけて行われるシーズン最終戦「SKスィルドス・SKテレコム・チャンピオンシップ2021」(賞金総額10億ウォン=約1億円)で10位以内に入れば、年間MVPに相当する大賞の受賞が決まり、3冠女王に輝く。
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