韓国代表のパウロ・ベント監督が最終予選初勝利を振り返るとともに、この試合を欠場したFWソン・フンミン(29、トッテナム)の負傷の経緯を明かした。
9月7日、水原(スウォン)ワールドカップ競技場で行われた2022年カタールW杯アジア最終予選グループA第2戦で、韓国代表がレバノン代表に1-0で勝利した。去る2日の初戦でイラク代表と引き分けた韓国は、これで最終予選初白星を飾った。
この日、韓国は主将のソン・フンミンが欠場した。試合前の韓国サッカー協会の発表によると、右ふくらはぎの筋肉の捻挫と診断されたという。このため、ベンチにも入らなかったソン・フンミンは観客席で試合を見守った。
ベント監督は試合後の記者会見で、ソン・フンミンが4日の練習中に痛みを感じ、6日にも違和感を訴えたと説明。「(試合に)出場しないことが最善だと思い、(登録メンバーからの除外を)決定した」と欠場の理由を伝えた。
このほか、ベント監督はソン・フンミンとともに不動の存在だったFWファン・ウィジョ(29、ボルドー)に代わり、今回がA代表初出場のFWチョ・ギュソン(23、金泉尚武)を先発起用した。
ファン・ウィジョはハーフタイムにチョ・ギュソンと交代し、後半45分間をプレーするにとどまった。これについても、ベント監督は「(コンディションを見て)45分以上出場できないと思った」と説明していた。
最終予選2試合を終えて勝ち点4とし、同組で唯一全勝のイラン(勝ち点6)に次ぐ2位につけた韓国。来る10月は7日にホームでシリア代表、12日にアウェーでイラン代表と対戦予定だ。
以下、ベント監督との一問一答。
◇
―試合を振り返り。
我々は良い試合をした。得点後はスローダウンしたが、全体的に試合を上手くコントロールできたと思う。勝利が正当な結果だった。ただ、スコアは残念だ。多くのチャンスがあっただけに、複数得点が出なければならなかった。前半がより効率的であれば、勝敗はより早く分かれていただろう。
―結果は別として、パフォーマンスについてはどう考えるか。
ひとまず勝利したことに満足している。得点するまでほとんど敵陣でプレーした。攻撃で多くの時間を過ごした。ただ、フィニッシュが上手く行かなかったようだ。良くなかった点は、終盤に(守備の)バランスが崩れたことだ。
―ファン・ウィジョの代わりにチョ・ギュソンを先発起用した理由は。
ファン・ウィジョは(コンディションを見て)45分以上は出場できないと思った。
―イラク戦に続き、相手の裏のスペースへの侵入やそれに合わせたパスの供給が見当たらなかったが。
相手の裏のスペースがあまりなかった。(どのチームであれ)後ろに下がればスペースを狙うことは容易ではない。コンビネーションプレーで狭いスペースを攻略しなければならない。前半はサイドからの連携でスペースを上手く攻略できたと思う。
―ソン・フンミンのふくらはぎ負傷はどのように発生したのか。
4日の練習中に(ソン・フンミンが)痛みを感じた。そして、6日にも違和感を訴えた。(試合に)出場しないことが最善だと思い、(登録メンバーからの除外を)決定した。
―ホーム2連戦でいずれも振るわなかった。W杯本大会に向けて最も変わらなければならない部分はどこか。
ひとまず今回の試合で勝ち点3を得た。(最終予選)2試合で無失点だった。10月の招集でほかの最適な方法を探る考えだ。
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