大邱(テグ)FCを率いるイ・ビョングン監督は先を見通している。
大邱FCは9月4日、アウェーの炭川(タンチョン)総合運動場で行われたKリーグ1(1部)第21節延期分の城南(ソンナム)FC戦を0-0のドローで終えた。これで勝ち点1を加えた大邱FCは、12チーム中5位につけた。
この日は大邱FCの中心選手であるブラジル人FWセシーニャ(31)が欠場した。ハムストリング負傷のためだ。セシーニャはスプリントを多く行うスタイルの選手であるため、ハムストリングの負傷が多い。
セシーニャは去る8月28日、ホームで行われた第28節城南FC戦で2ゴールの活躍を披露するも、後半30分にハムストリングを痛めてベンチに下がっていた。なお、試合は3-1で大邱FCが勝利した。
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イ監督は今回のアウェーゲームにセシーニャを帯同させなかった。その結果、セシーニャの空白を痛感することになった。大邱FCは計9本のシュートを放ち、そのうち枠内6本を記録しながら、城南FCのゴールを割ることができなかった。セシーニャの活躍で快勝した前回の試合とは対照的な内容だった。
セシーニャの早期復帰が求められる大邱FCだが、イ監督は現時点よりも先を見据えている。国際Aマッチ期間の休息を通じ、セシーニャの回復と治療に尽力するという構想だ。
イ監督は「決定的な部分でセシーニャとエジガルが占める割合は大きい」と認めながらも、「セシーニャが1試合休んで帰って来られれば、チームはより強くなると思っている。浦項スティーラース戦とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を戦うために体を仕上げてくると約束した」と強調した。
セシーニャは大邱FCにとって欠かせない存在だ。ボールの配球はもちろんのこと、フィニッシュの能力にも優れている。今シーズンもここまでリーグ戦22試合に出場し、7ゴール4アシストと大邱FCの攻撃をけん引している。
大邱FCは来る9月10日にKリーグ1第29節浦項(ポハン)スティーラース戦、14日には豊田スタジアムで名古屋グランパスとのACL決勝トーナメント1回戦を戦わなければならない。
名古屋はグループステージ6試合で5勝1分を記録し、首位で決勝トーナメント進出を果たした。同組の浦項にも1勝1分を挙げるなど、侮ることのできない相手だ。難敵を突破するには100%の全力を傾ける必要がある。
大邱FCはU-24韓国代表メンバーに選ばれたMFチョン・スンウォン(24)、DFチョン・テウク(24)、DFキム・ジェウ(23)ら主力を欠いたなかで、川崎フロンターレと同居したグループステージを2位通過。クラブ初の決勝トーナメント進出を果たした。
グループステージ終了直後はリーグ戦6試合未勝利(1分5敗)と不振にあえいだ大邱FCだが、重要な一戦を前に勢いを取り戻すことはできるのだろうか。
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