かつてサガン鳥栖に所属し、現在は韓国Kリーグ1(1部)の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースでプレーするDFキム・ミンヒョク(29)が、チームメイトのDFク・ジャリョン(29)と1000万ウォン(日本円=約100万円)の寄付を行った。
全北現代は9月3日、キム・ミンヒョクとク・ジャリョンが、クラブハウスのある完州(ワンジュ)郡の郡庁を訪れ、「新型コロナウイルス感染症危機克服医療支援及び防疫費用」として1000万ウォンを寄付したことを発表した。
2人は今回、新型コロナ克服のために第一線で働く医療陣のため、そして地域内における防疫のため、寄付金を渡すことになった。
キム・ミンヒョクは「クラブハウスのある完州地域に少しでも力になろうと思い、寄付することになった。わずかな金額ではあるが、新型コロナ防疫のため第一線で闘う医療陣の力になればと思う」とコメント。
ク・ジャリョンも、「故郷の完州郡に寄付することができてとても嬉しい。生まれ育ったこの地で苦しむ方々にとっての小さな希望になってほしい」と伝えた。
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高校時代にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVユースに留学経験のあるキム・ミンヒョクは、大学卒業後の2014年にJリーグのサガン鳥栖でプロデビュー。2018年までの5シーズンでJ1通算145試合に出場した。2019年から加入した全北現代でも、主力として活躍を続けている。
一方、ク・ジャリョンは生まれ育った完州郡で小・中を過ごした後、高校は水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングスのU-18チームにあたる梅灘(メタン)高校に通い、卒業後の2011年にトップチームでプロデビュー。全北現代には2020年から加入した。
2人はともに1992年生まれで、ポジションも同じセンターバック。チーム内では主力の座をかけて競い合う関係にあるが、今回は新型コロナ克服のため協力して寄付に乗り出した。
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