9月に行われる2022年カタールW杯アジア最終予選2試合を戦う韓国代表メンバー26人が、8月23日に発表された。
今回、国内Kリーグから招集された選手は14人。
そのうち、最も多くの選手を代表に派遣するクラブは、1部リーグ4連覇中の“王者”全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースでもアジア王者の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)でもなく、2部リーグを戦う軍隊チームの金泉尚武(キムチョン・サンム)だった。
国軍体育部隊傘下のサッカーチームである金泉尚武は今回、A代表に4人の選手が選ばれた。
元北海道コンサドーレ札幌のGKク・ソンユン(27)、元鹿島アントラーズ、サガン鳥栖のDFチョン・スンヒョン(27)、東京五輪にオーバーエイジ枠で出場したDFパク・ジス(27)、元U-23韓国代表でA代表初選出のFWチョ・ギュソン(23)がそのメンバーだ。
金泉尚武はKリーグ2(2部)から唯一選手を派遣するクラブであり、全北現代(2人)や蔚山現代(3人)、水原三星(スウォン・サムスン)ブルーウィングス(2人)、FCソウル(1人)、城南(ソンナム)FC(1人)、浦項(ポハン)スティーラース(1人)などKリーグ1(1部)のクラブよりも多くの選手を派遣する。
ク・ソンユンは去る6月の2次予選でも代表メンバーに選ばれていたが、当時行われた3試合でいずれも出場機会がなかった。
チョン・スンヒョンも昨年11月にメキシコ代表、カタール代表と戦った国際親善試合以来、約9カ月ぶりの招集となったが、当時は2試合とも出場機会がなく、最後のAマッチ出場は2018年11月20日の国際親善試合のオーストラリア代表戦までさかのぼる。
2人はクラブを通じ、代表メンバーに選ばれた心境を明かした。ク・ソンユンは「もう一度国家の代表選手に選ばれて光栄に思う。国軍体育代表選手として軍人の名誉を活かし、決死の精神で最善を尽くしたい」と意気込み、チョン・スンヒョンは「久しぶりに代表に選ばれて光栄だ。チームの犠牲になる軍人精神を見せて帰ってくる」と決意を新たにした。
韓国は9月2日にソウルワールドカップ競技場でイラク代表、7日に水原(スウォン)ワールドカップ競技場でレバノン代表と対戦する。
長らく代表戦のピッチでプレーできていない2人は、来る最終予選2試合で出場機会を得ることができるのだろうか。試合はライブストリーミングサービス『DAZN』でも中継されるだけに、彼らの出場に期待したいところだ。
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