東京五輪に出場しているU-24韓国代表MFイ・ガンイン(20、バレンシア)の活躍が、スペイン現地でも注目されている。
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7月25日にカシマスタジアムで行われたグループB第2節のU-24ルーマニア代表戦。韓国が4-0の完勝を収めたこの試合で、後半から途中出場したイ・ガンインは2ゴールの活躍を披露した。
去る22日の初戦でU-24ニュージーランド代表に敗れ、グループ突破に“黄信号”が灯った韓国は、ルーマニア戦の大勝で調子を取り戻した。韓国は1勝1敗の勝ち点3で他3カ国(ニュージーランド、ルーマニア、ホンジュラス)と同率だが、得失点差によりグループ首位に上がっている。
この日、2-0で迎えた後半35分にFWファン・ウィジョ(28、ボルドー)との交代でピッチに入ったイ・ガンインは、短いプレータイムで複数得点に成功した。
まずは投入直後の後半39分、ペナルティエリア内に侵入したDFソル・ヨンウ(22、蔚山現代)が相手選手に倒されて得たPKを冷静に沈めた。続けて、同45分にはDFパク・ジス(27、金泉尚武)のパスに抜け出したDFカン・ユンソン(24、済州ユナイテッド)からラストパスを受け取り、利き足の左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。
短い時間で2得点と結果を残しただけに、イ・ガンインの活躍は彼がプレーするスペイン現地でも話題となっている。特に、現所属のバレンシアと契約を延長する可能性が低く、今夏の移籍市場で退団が噂されるなか、東京五輪での活躍が去就に大きな影響を与えるものと見られている。
スペインメディア『エル・デスマルケ』は「選手(イ・ガンイン)が契約延長を考慮していないため、バレンシアは来年にフリー移籍させないためにも、今夏に移籍させなければならない」とし、「理想的なシナリオは、ルーマニア戦のような活躍でイ・ガンインが自らの価値を高めることだ」と評価した。
また、「バレンシアはイ・ガンインの年齢や能力を考慮し、最大限移籍金を受け取ろうとしているが、タイムリミットが迫っていることも理解している。イ・ガンインがオリンピックで上手く活躍できれば、その部分も助けになるだろう」と付け加えた。
韓国は次戦、28日に横浜国際総合競技場で決勝トーナメント進出をかけてホンジュラスとグループ最終節を戦う。
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