韓国プロ野球KBOリーグが、1982年の発足から史上初のシーズン中断となった。
韓国プロ野球では最近、斗山(トゥサン)ベアーズとNCダイノスで選手内に新型コロナウイルス感染者が発覚。
1軍選手の感染及び濃厚接触による自主隔離対象者の比率が、斗山が68%(感染選手2人、自主隔離対象選手17人、コーチングスタッフ14人)、NCが64%(感染選手3人、自主隔離対象選手15人、コーチングスタッフ10人)となったため、正常な試合進行が困難に。加えて、他球団の残り試合との公平性の問題から、試合開催が難しいと判断されていた。
韓国野球委員会(KBO)は7月12日に緊急理事会を実施。国内で新型コロナウイルスが急速に拡散していることへの憂慮や、防疫当局の感染拡大防止政策に積極的に賛同する意味で、正規シーズンの中断を決定した。
これに伴い、本日(13日)から18日まで予定されていた30試合がすべて後半戦に順延となり、自動的にシーズン前半戦が終了した。
ただし、来る23日の東京五輪代表とライジングスターチーム(24歳以下の選手で構成)の強化試合、24日のオールスターゲーム、25日の東京五輪代表とキウム・ヒーローズの強化試合は、予定通り無観客で開催する。
シーズン中断の決定を受け、斗山(トゥサン)ベアーズとNCダイノスは7月12日に謝罪文を発表した。
斗山ベアーズは、「選手内の新型コロナウイルス感染者発生により、プロ野球ファン及び関係者の皆様にご心配をおかけしたことについて、また、これによりKBOリーグの日程に支障が生じたことについてお詫び申し上げます」と謝罪。
続けて、「これまで防疫に最善を尽くしてきましたが、今回のことをきっかけに球団の努力に不足はなかったかをより細かく点検し、より徹底した防疫のために万全を期します」と伝えた。
NCダイノスも、「選手内で新型コロナウイルス感染者が発覚したことで、KBOリーグの進行に支障が生じました。すべての野球ファン、KBO会員企業、パートナー企業、各チーム選手団、リーグ事務局関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。防疫に尽力して下さる関係当局の関係者の方々にもお詫び申し上げます」と発表。
「現在、我々は防疫当局の指針に従い、隔離、防疫措置などを施行しています。全選手の健康確保、野球場の消毒など、ファンの安全措置を強化するなどし、感染拡大を防ぐために最善を尽くします」とし、「当局の疫学調査で防疫規則違反が確認された場合は、リーグのコロナ対応マニュアルに従い、球団への懲戒など後続措置を取ります」と伝えた。
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