かつて米国女子ツアーでも活躍したジャン・ハナ(29)が、2021シーズンの韓国女子ツアーで今季初勝利をマーク。通算14勝目を達成した。
6月3日から6日まで「ロッテオープン」(賞金総額8億ウォン=約8000万円)行われ、ジャン・ハナがユ・ヘラン(20)との延長戦を制し優勝を果たした。これにより、ジャン・ハナは2012年の初優勝から今回まで10年連続でトロフィーを掲げることに成功した。
大会後、ジャン・ハナは「何より10年連続優勝を達成したことが誇らしい」とし、「ゴルフをやめるときまでこの記録だけは継続していきたい」と語った。
優勝賞金1億4400万ウォン(約1440万円)を獲得し、自身が持つ韓国女子ツアー史上最多の生涯獲得賞金総額を51億3461万ウォン(約5億1300万円)へとさらに伸ばしたジャン・ハナ。「私は記録を意識しない選手。上手くやっていれば記録は自ずとついてくるもの」としつつも、「毎シーズン優勝記録だけは欲がある」と強調した。
今シーズンの韓国女子ツアーでサンドセーブ率3位(66.7%)につけるジャン・ハナ。
1日に3~4時間はバンカーの練習をするという彼女は、「バンカーで練習をたくさんするので、たまにバンカーに座って休むこともある。ときには1000ウォン(約100円)紙幣を敷いて練習したこともあった」とし、「バンカーショットが上手くなりたいなら、無条件に練習するほかない」と伝えた。
また、「大会前にはいつもバンカーの砂の湿度と砂の量をチェックする」と、バンカー対策の秘訣も語った。
第3ラウンド終了時点で首位ユ・ヘランと1打差の2位。最終ラウンドでは序盤に2ボギーと出遅れたが、後半に4バーディ・2ボギーと復調し、延長戦まで持ち込むことに成功した。
「最終ラウンド序盤にボギーを2つ犯したが失望はしなかった」というジャン・ハナは、「後半にバーディをいくつか取れるという確信があった。(ボギーに終わった)18番ホールのパーパットは、成功すれば優勝、失敗すれば延長に入れば良いと考えていた」と、気楽な心境だったことを明かした。
これまで50億ウォン以上の賞金を稼いだジャン・ハナは「通帳管理は両親が決める」としつつも、使い道については「50億ウォンのうち10%はプルメ財団を通じて恵まれない人々のために寄付した。今後も寄付活動を続ける」と語った。
今大会前には、胃けいれんの症状で約1週間もまともに食事を取れなかったというジャン・ハナは、「身体から”休む必要がある”という信号を受け取った。でも、アスリートは簡単に休むことができないので、これを克服する方法を探してみるつもりだ。優勝しただけにこれからは気楽に楽しくプレーしたい」とし、「2019年に優勝したハナ銀行チャンピオンシップでまた優勝したい」と意気込んだ。
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