ドイツ・ブンデスリーガ2部のホルシュタイン・キールで通算104試合に出場、23ゴール25アシストを記録した韓国代表MFイ・ジェソン(28)が、クラブとの別れを目前としている。
【関連】イ・ジェソンら海外組も多数!韓国代表最新メンバー27人
キールは5月30日(日本時間)、ホームのホルシュタイン・シュタディオンで行われたケルンとのブンデスリーガ昇降格プレーオフ第2戦で1-5の完敗を喫した。
この試合でイ・ジェソンは先発出場し、0-1とリードされて迎えた前半4分にヘディングで同点ゴールを決める活躍をしたが、チームの敗北を防ぐことはできなかった。
キールは27日にアウェーで行われた第1戦を1-0で制し、クラブ史上初の1部昇格を目前としていたが、ホームでの大敗でそのチャンスを逃す形となった。
キールが昇格に失敗するとともに、イ・ジェソンの退団も近づいている。
イ・ジェソンは去る2018年夏、Kリーグの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースからキールへと移籍。
すると、初年度からリーグ29試合に出場、5ゴール9アシストの活躍で、主力としての地位を固めた。2020-2021シーズンも40試合に出場し、8ゴール7アシストを記録していた。
この3シーズンでイ・ジェソンは公式戦通算104試合に出場、23ゴール25アシストと、二桁のゴール数とアシスト数を記録した。中央やサイド、前線も行き来するマルチロールな選手として攻守を支えたイ・ジェソンは、その誠実さも認められ、クラブで最も愛される選手の1人となった。
イ・ジェソンが来シーズンもキールでプレーする可能性は低い。元々、イ・ジェソンは昨夏の移籍市場でステップアップを図っていたが、キールの慰留でクラブに残っていた。
キールはチームの中心選手であるイ・ジェソンとの契約延長を望んでいる。しかし、すでに1部の複数クラブからオファーを受けたとされるイ・ジェソンが、昇格に失敗したキールに残っている必要はない。
イ・ジェソンは7月にもフリーのみとなり、移籍金も発生しない。現在、彼の前にはブンデスリーガ1部はもちろん、イングランド・プレミアリーグ進出の道も開かれている。
一方、キールでのシーズンを終えたイ・ジェソンは韓国代表に合流するため、近く韓国に帰国後、坡州(パジュ)国家代表トレーニングセンターに入所する。6月に自国で集中開催される2022年カタールW杯アジア2次予選に向け、本格的な準備に取り組む予定だ。
前へ
次へ