「大谷翔平も患った」と韓国メディアも心配するワクチン接種の副作用

事例がないわけではない。 すでにアメリカのメジャーリーグでは多くの選手が新型コロナのワクチンを打ったあと、試合を消化している。だが、それでも短期間の後遺症を無視することはできない状況だ。

東京五輪の予備エントリーリストに含まれたKBOリーグの選手116人が5月3日午後、新型コロナワクチンの第1回接種に臨む。

韓国野球委員会(KBO)は4月30日、5月4日をワクチン接種による休息日に指定した。KBOは「100人以上の選手がワクチンを接種するだけに、当該人員の十分な休息を保障し、各チームの戦力空白の可能性を最小限に食い止め、公正なレギュラーシーズン進行のため、このように決定した」と明らかにした。

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これで5月4日に予定されていた5試合が順延される。今回延期された試合は10月の日程に含まれる。KBOは5月5日の試合が雨天などで中止になっても、翌日にはダブルヘッダーかサスペンデッドの試合を編成しないことにした。

さらに、ワクチン接種選手の中で正常な試合出場が難しい場合に備え、特別エントリーも期限付きで設けることにした。ワクチン接種の選手に関連症状が起き接種を受けた翌日から3日以内に登録が抹消された場合、10日が経過しなくても再登録が可能だ。登録日数も最大3日まで認められる。

KBOはこのように規定を補完して準備したが、ワクチン接種後はどのようなことが起こるかは予測できない。

それでもメジャーリーグを参考にすれば、憂慮よりも安心のほうが先に立つ。アメリカのスポーツ専門メディア『ジ・アスレチック』は5月2日(日本時間)、メジャーリーグ30球団のうち4球団がワクチン接種率85%以上を記録したと発表した。

ニューヨーク・ヤンキース、セントルイス・カージナルス、コロラド・ロッキーズ、デトロイト・タイガースは、選手とコーチングスタッフ、現場の職員多数がワクチンを打ってもらっている状態だ。

4球団はいずれもこれといった後遺症事例も出ていない。 28試合以上を消化した時点で、より楽にシーズンを送っている。メジャーリーグ事務局は、ワクチン接種率85%以上の球団に対しては、ダッグアウトでのマスクの着用を強制していない。新型コロナの規定によって選手たちは持続的に新型コロナの検査を受け、遠征の際は活動半径にも制約を受けるが、ワクチン接種率の高い球団はこのような規定が緩和される。

このようにメジャーリーグはすでに順調にワクチン接種が進んでいるが、接種により1~2日不便を感じた選手がいないわけでもない。

ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は開幕当時、「ワクチン接種のため、やや体調を崩した」と話している。タンパベイ・デビルレイズの筒香嘉智は副作用で体調不良を訴えて、故障者リストに入ったときもあった。

一方、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有はワクチン接種後、いかなる後遺症もないと話した。実際、ダルビッシュは最近の5試合で計6イニング以上を投球し、今季3勝1敗に平均自責点2.13で巡航中だ。韓国人メジャーリーガーの中にもワクチン接種後、特別な後遺症を見せた選手はいないという。

結局、ワクチンの副作用や後遺症の程度は選手によって異なる。後遺症を患う確率は低いが、KBOリーグでワクチンを接種することになる116人の選手のうち、急に体調を崩したり、痛みが生じる場合もありうる。球団もワクチン接種の選手は格別に管理し、様々な状況に迅速に対処する計画だ。

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