爽快なスタートだ。アジアの頂点を狙うKリーグの4チームが、無敗で大会のスタートを切った。
2勝2分。3月5日と6日に開かれたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第1戦のKリーグ勢の成績だ。相対的に戦力が劣る市民クラブの大邱FCと、道民クラブの慶南FCがいずれも初出場ということを踏まえると、順調なスタートといえるだろう。
最も顕著な成果をあげたチームは、大邱だ。大邱は3月5日、オーストラリアのメルボルン・ビクトリーとの遠征試合で3-1の勝利を収めた。3得点の勝利で、ACLデビュー戦を見事に終えた。先制ゴールを許して不安な立ち上がりとなったが、セシーニャやファン・スンミン、エドガルが連続的にゴールを決めて、逆転勝利した。
引き分けでも満足できるオーストラリア遠征での勝利は大きい。先週末のKリーグ開幕戦で、“Kリーグ1強”の全北現代と引き分けたことに続き、2試合連続で意味のある結果を手に入れた。
同日、慶南はホームで山東魯能(中国)と対戦し、2-2で引き分けた。勝利することはできなかったが、グラツィアーノ・ペッレやマルアン・フェライニ、ジウなど世界的な選手が所属する山東魯能と、互角の試合をしたという点で意味がある。
ボールポゼッション率は58%対42%で上回り、シュート回数も13本対15本と大きな差はなかった。慶南は主力選手が抜けた状況ながら、迅速に組織力を高めてACLでも競争力を見せた。
大邱アンドレ監督と慶南キム・ジョンブ監督は、ACLの経験がないにもかかわらず、安定的にチームを導いて高評価を受けた。昨シーズンの韓国FAカップ優勝と、Kリーグ準優勝がまぐれではないことを証明した。
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3月6日にはKリーグの強者とされる、蔚山現代FCと全北現代モータースが成果を上げた。
蔚山は、オーストラリアのシドニーFCを相手に敵地でスコアレスドロー。価値のある勝ち点1を獲得した。シドニーは2018-2019シーズンのオーストラリアAリーグ2位の強豪だ。蔚山は、オーストラリアの強豪を相手に安定感のある試合を展開した。アウェイで失点すると苦しくなるだけに、無失点に意識を集中した。その戦略は成功しており、厳しい試合を負けずに乗り越えた。
Kリーグの4チームのなかで最も遅く試合を行った全北は、ホームで北京国安(中国)と対戦した。