韓国Vリーグ女子部の7球団体制がひっ迫している。
韓国バレーボール連盟(KOVO)は先週に臨時会議を開き、女子バレーボールチームの創設に関する進行状況を共有した。
ペッパー貯蓄銀行が創設の意志を示したなか、KOVOは創設とともに最も急がれる選手需給方法とホームタウンの確定などをめぐり、実務を進めている。
KOVOは今月中旬までに事務局長らが参加する実務委員会、団長らが集まる理事会を開き、7球団目の創設を確定する予定だ。
理事会の案件が可決されれば、ペッパー貯蓄銀行は加入日2億ウォン(日本円=約2000万円)を納入し、公式に連盟会員社となる。
選手需給案はある程度まとまった。ペッパー貯蓄銀行は新人選手ドラフトで8人を先に選ぶことができる。加えて、既存の6球団から各1人ずつ、所属選手を選抜することができる。
各球団は9人の保護選手を決定し、保護選手に含まれなかった選手1人をペッパー貯蓄銀行に送らなければならない。
外国人選手は、アジアクォーターを含め計2人を活用する案が有力だ。Vリーグ女子部の外国人選手ドラフトは今月28日に行われる。各球団の同意を得られれば、ペッパー貯蓄銀行は既存の外国人選手1人に加え、アジア国籍の選手1人を追加採用することができる。
ただ、アジアクォーターをペッパー貯蓄銀行だけが活用するのか、それともほかの6球団も活用するのかは、議論を通じて決まる予定だ。
Vリーグ女子部におけるアジアクォーターの導入はこれまでも議論されてきた事案だが、7球団目の創設を通じ、再度踏み込んだ議論が行われるものとみられる。
ホームタウンはまだ決まっておらず、ペッパー貯蓄銀行と連盟とで意見が分かれている。
ペッパー貯蓄銀行は城南(ソンナム)を第1順位に考えている。首都圏のためアクセスもしやすく、メディアの関心も受けやすい。遠征に出る距離も短縮され、経費削減などの効果を享受できることが理由の1つだ。
一方、KOVOはバレーボールを全国区のスポーツにするため一環として、光州(クァンジュ)広域市を推薦した。
現在、Vリーグ男女部計13球団のうち、9球団がソウルや首都圏に位置している。非首都圏都市をホームタウンとしているのは現代キャピタル・スカイウォーカーズ(天安)、サムスン火災ブルーファングスとKGC人参公社(以上、大田)、韓国道路公社ハイパス(金泉)の4球団しかない。湖南(ホナム)地方にはバレーボールチームがない状況だ。
光州が最近、バレーボールチーム誘致のための活動を積極的に行っていた地域であることから、候補地の1つに挙げられているようだ。
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