“日韓戦”を終えた韓国代表が3月26日に韓国へ帰国。坡州(パジュ)のサッカー国家代表トレーニングセンター(NFC)に移動し、1週間のコホート隔離(集団隔離)に突入する。
パウロ・ベント監督率いる韓国代表は26日、午後1時50分発のアシアナ航空OZ101便に乗り、午後4時25分に仁川(インチョン)国際空港に到着した。
昨年11月のオーストリア遠征でクラスター発生の恐怖を味わった韓国代表は、より強化した防疫指針で今回の日本遠征を行い、1人も陽性者を出さなかった。
ただ、日本代表の斉藤俊秀コーチに陽性反応が出るなど、相手国に感染者が発生しただけに、“潜伏期間による変数”に神経をとがらせている。
NFCでの隔離生活中は、一日単位の発熱チェックや定期的な新型コロナ検査を実施。最大限安全に選手たちを各所属チームに帰す方針だ。
韓国代表は帰国後、すぐNFCに移動するわけではない。まず別の隔離施設に移動し、新型コロナ検査を受けた後、全員が陰性判定を受ければ、NFCに向かうことができる。
先月にカタールで行われたクラブW杯終了後、クラブハウスでコホート隔離を行った蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)も、帰国後はまず京畿道(キョンギド)龍仁(ヨンイン)の隔離施設に移動し、同様の手続きを踏んだことがある。
韓国サッカー協会(KFA)関係者は「NFCに行く前の手続きについては、疾病管理庁や文化体育観光部の関係者と引き続き協議している」とし、「(蔚山現代のように)NFCへの移動前に新型コロナ検査を受けなければならない」と話した。
無事にNFC入りした後は、来月2日までコホート隔離に入る。隔離期間は練習を行うこともできる。NFCではコーチ陣と選手団のほか、日本遠征に同行した主治医、調理長、チームマネージャーらスタッフもともに隔離する。
調理長は選手の食事を同一に準備する予定で、国内から補助調理員が投入される。その補助調理員もまた、隔離に加わる予定だ。
選手たちは食事の際、食堂には集まらず、各自の部屋で弁当をもらう形式も考慮されているという。
KFA関係者は「選手団以外の隔離者は別の動線で動くなど、接触を最小化する予定だ。少しの油断もなく徹底して防疫システムを稼働する」と述べた。
ベント監督はコホート隔離期間、1日1~2回程度の自主トレーニングを計画している。
ただ、MFイ・ガンイン(20、バレンシア)とMFチョン・ウヨン(21、フライブルク)ら海外組やJリーグ組は韓国に戻らず、それぞれの所属チームに復帰する。すなわち、チーム内で紅白戦を行うのも難しい状況だ。
ベント監督は回復を重点に置いた練習を行うと同時に、来る6月の2022年カタールW杯アジア2次予選に向けて自身の構想を練るものと見られる。
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