トッテナムを沈めた“ハットトリック男”は元Kリーガーだった! ザグレブを救ったオルシッチとは

UEFAヨーロッパリーグでトッテナムを粉砕したディナモ・ザグレブのクロアチア代表FWミスラヴ・オルシッチ(28)は、実は過去に韓国でプレーしていた“元Kリーガー”だった。

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オルシッチは、3月19日(日本時間)に本拠地スタディオン・マクシミールで行われたトッテナムとのEL決勝トーナメント2回戦2ndレグで先発出場。ハットトリックを決める活躍で3-0の勝利に貢献した。

1stレグを0-2と落としていたディナモ・ザグレブは2試合合計スコアを3-2とひっくり返し、準々決勝進出に成功した。

(写真提供=ロイター/アフロ)オルシッチ

Kリーグでポテンシャルが開花

クロアチアの世代別代表を経験しているオルシッチは、2009-2010シーズンに母国のインテル・ザプレシッチでプロデビュー。2012-2013シーズンにはチーム最多の12ゴールも記録した。

ただ、その後はスペツィア(イタリア)やリエカ(クロアチア)、ツェリェ(スロベニア)と欧州の各国クラブを渡り歩くも出場機会に恵まれず、伸び悩みがみられていた。

結局、オルシッチは紆余曲折の末、2015年に当時Kリーグ1(1部)の全南(チョンナム)ドラゴンズに加入。登録名を「オルシャ」とし、韓国での生活を始めた。

すると同年シーズン、オルシッチはKリーグ初挑戦ながら33試合9ゴール7アシストを記録。翌2016シーズンも前半の16試合で5ゴール4アシストを決める活躍を披露した。

同年7月には中国スーパーリーグの長春亜泰への移籍で一時韓国を離れたが、2017年2月に今度は蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)へ移籍し、半年でKリーグに復帰。2017シーズンはリーグ戦全38試合に出場して10ゴールをマークすると、2018シーズンも前半戦の14試合で4ゴール1アシストを挙げた。

そして同年夏、オルシッチはKリーグでの実績を引っ提げ、母国の強豪ディナモ・ザグレブへと移籍していった。

蔚山現代時代のオルシッチ

興味深いのはクロアチア復帰後の活躍ぶりだ。オルシッチは現在、Kリーグ時代よりもはるかに優れたパフォーマンスを発揮し続けている。

ディナモ・ザグレブ加入初年度の2018-2019シーズンに24試合6ゴールを決めたオルシッチは、翌2019-2020シーズンに28試合13ゴールを記録。そして、今シーズンはリーグ戦だけで21試合14ゴール、ELでも今回のハットトリックを含め11試合5ゴールと、得点を量産中だ。今シーズンここまで19ゴール6アシストの公式戦通算成績はキャリアハイと言って良い。

Kリーグ以前は思うような活躍を見せられずにいたオルシッチは、韓国でポテンシャルで開花することに成功。そして今は母国で最高のパフォーマンスを発揮している。このことからも、オルシッチはKリーグが“逆輸出”した選手といっても過言ではないだろう。

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