2021シーズンが開幕して間もない韓国Kリーグ1で、さっそく強行軍が始まった。
韓国Kリーグ1(1部)の全12クラブは、去る3月6日から来る21日までの約2週間で計5試合を戦うハードスケジュールに突入した。
今シーズンはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージが4~5月に中立国で開催されるため、Kリーグでは4月12日から5月20日まで約6週間の休息期間が設けられた。また、6月上旬には2022年カタールW杯アジア2次予選も控えている。加えて、38試合制でシーズンが行われることもあり、平日の試合が増えた形となった。
選手たちはまた体力的に疲れているわけではないだろう。ただ、今年は全クラブが国内で冬季キャンプを実施したため、いつもと違う調整方法を余儀なくされた選手も多い。また、新型コロナウイルス感染症の影響で外国人選手の合流が遅れたチームは、選手起用の幅も狭まっている。
今シーズンは特に監督が交代されたチームが多く、選手の構成も大きく変わった。そんな状況にもかかわらず、各チームは序盤から休む暇なく連戦をこなさなければならない。
こうした各チームの負担を最小限に抑えるべく、今シーズンのKリーグ1では交代枠が最大5人に拡大された。ただ、Kリーグで独自に設けられた22歳以下の選手の義務出場規定によって、その恩恵を享受できないチームが多い。5人の交代枠をフル活用するには、少なくともU-22選手1人を先発、もう1人を途中投入する必要があるのだ。
また、選手層の厚さも序盤のレースを戦い抜くカギとなりそうだ。同じポジションに2人以上の主力を持つ全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースや蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)といったチームは、比較的楽に日程を消化できるだろう。
とあるクラブの監督は、「厳しい日程が始まった。序盤からこんなタイトに試合をした記憶はない。どこが有利でどこが不利か見当もつかない。ふたを開けてみなければわからないだろう」と語った。シーズン序盤にして、各クラブの監督は強行軍を突破するための手腕が求められている。
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