欧州サッカー冬の移籍市場は2月1日(現地時間)をもって終了した。韓国代表MFイ・ガンイン(19、バレンシア)の移籍は実現せず、今回も結局残留。2020-2021シーズン後半戦もバレンシアで過ごすになった。
当初、イ・ガンインは今冬での移籍を推進していた。今シーズンはここまで14試合に出場、出場時間は699分と、自身のプロキャリアで最も多くのプレータイムを消化しているとはいえ、主力に定着しているわけではない。
また、前線や2列目、サイドを自由に行き来しながら創意的なプレーで攻撃をけん引する自身のスタイルと、中盤をほとんど省略するようなサッカーを展開するチームのスタイルが合わないことからも、新天地を求めていた。
現地メディアからは、マンチェスター・シティやレアル・ベティス、レアル・ソシエダ、モナコなど移籍先候補に上げられた。しかし、時間が経過しても具体的な進展は見られないまま、移籍市場は閉鎖されてしまった。
冬の移籍市場では即戦力を望むチームが多いこともあり、イ・ガンインの優先順位は下がらざるを得なかった。
ただ、イ・ガンインの契約期間は来夏で残り1年となるため、バレンシアはいずれ売却を考慮しなければならなくなる。そのため、イ・ガンイン側も早急な移籍を推進しなかったと解釈できる。
イ・ガンインは後半戦の活躍を通じて価値を証明し、より多くのチームの関心を引き出さなければならない。チャンスで自身の長所を最大限発揮できれば、来夏の移籍が実現する可能性も高くなる。
現在は評価が少し下がったとはいえ、去る2019年にはU-20ワールドカップで韓国を準優勝に導き、自身もゴールデンボールを受賞。その天才的な才能を認められた。
欧州では依然としてイ・ガンインのポテンシャルが高く評価されている。今シーズン後半戦の活躍が、彼の今後のキャリアを左右するといっても過言ではない。
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