【現地発】「カタール戦敗北はベント監督の敗北」韓国は完敗だった

アジアカップ敗退は、ベントの敗北だった。

59年ぶりのアジアの頂点を目指した韓国サッカーの夢が、カタールの一発で崩れ落ちた。パウロ・ベント監督率いる韓国代表は1月25日、アジアカップ準々決勝のカタール戦で、後半34分にMFアブドゥラジス・ハーティムのミドルシュートで痛恨の先制ゴールを奪われ、0-1で負けた。韓国は2004年中国大会以後、15年ぶりにベスト8敗退となってしまった。

結果的にベント監督の考えが敗北を招いた格好だ。

グループリーグと決勝トーナメント1回戦など4試合で11ゴールを決め、強い攻撃力を誇示したカタールは、韓国戦ではそれまでとは異なる戦術を駆使した。

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DF5人を固定させながらカウンターやミドルシュートなどの効率的な攻撃を選択したのだ。

3日前、決勝トーナメント1回戦で延長までもつれる試合を繰り広げ、体が重かったことや、カタールの攻撃が鋭かった点などを考慮すれば合理的な選択と思われたが、韓国はあまりにも消極的に臨んだというのが問題だった。

果敢にスペースを突くパスはなく、約束された組織攻撃もなかった。カタールは、韓国の攻撃を恐れていた。しかし、難なく遮断した。

先制ゴールを許す前、キム・ジンスの左足FKがゴールポストに当たってしまう不運もあったが、ベント監督の安易な対応を指摘せざるを得ない。カタール戦を控えて何を準備したのか問い返さざるを得ない。

PK戦まで覚悟して韓国の試合運びのテンポを殺したカタールは、結局、狙い通りの結果を得た。

カタールの得点が、挽回するには時間が足りないときに決まってしまったのも韓国にとっては致命的だった。

カタールに10年以上滞在し、ユース指導者から代表監督までのし上がったスペイン出身のフェリックス・サンチェス監督が勝った試合だった。

ベント監督はチ・ドンウォンとイ・スンウを投入し、キム・ミンジェを前方に送るなど変化を図ったが、無駄だった。終盤にはカタールの時間稼ぎに苛立ちながら、空しく試合終了ホイッスルを聞いた。

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