2020シーズンのKリーグ1(1部)を華やかに彩ったオム・ウォンサン(21、光州FC)が、生涯初めてA代表に招集された。
韓国サッカー協会(KFA)は11月2日、オーストリア遠征に臨む韓国代表メンバー26人を発表した。
ソン・フンミン(28、トッテナム)やイ・ガンイン(19、バレンシア)、ファン・ウィジョ(28、ボルドー)ら欧州組が順当に招集されたなか、フォワード陣に一人見慣れない名前があった。それがオム・ウォンサンだ。
ウィングを主戦場とするオム・ウォンサンは、相手DFを置き去りにする圧巻のスピードと優れたアジリティからファンの間で“オム・サラー(オム・ウォンサン+モハメド・サラー)”との愛称で親しまれている。
そんな彼は、光州FC傘下のユースを経て2019シーズンにチームとプロ契約。同年、Kリーグ2(2部)でプロデビューを果たした。
そして、Kリーグ1(1部)初挑戦となった今シーズンは23試合に出場し、7ゴール2アシストを記録。昇格組の光州FCを創設史上初のファイナルA(上位リーグ)進出に導いた。
こうした活躍から、2020シーズンのヤングプレーヤー賞候補にも名を連ねている。
今回、韓国代表の攻撃陣にはソン・フンミン、イ・ガンイン、ファン・ウィジョ、ファン・ヒチャン(24、ライプツィヒ)、イ・ドンジュン(23、釜山アイパーク)、ナ・サンホ(24、城南FC)らが招集された。
オム・ウォンサンは、ロールモデルも同然のA代表主力フォワードと激しいポジション争いを繰り広げることになる。
なかでも、昨年のU-20ワールドカップで準優勝をともに経験したイ・ガンインとは、今回のA代表招集で久しぶりの再会となる。
オム・ウォンサンは「いつも夢見てきたA代表に合流できて本当に光栄だ。とても嬉しくて感激している」とし、「メンバーが発表されるや否や、真っ先にガンインから“おめでとう”と連絡が来た。欧州組のヒョン(兄さん)たちとともにできる機会が与えられたことに感謝している。多くのことを学ぶという点で、最大限一生懸命取り組みたい」と語った。
オム・ウォンサンのほか、ユン・ジョンギュ(22、FCソウル)とチョン・テウク(23、大邱FC)が初めてA代表に招集された。
韓国代表は、来る11月15日午前5時(日本時間)にウィーナー・ノイシュタット・シュタディオンでメキシコ代表、17日午後10時にBSFZアレーナでカタール代表と対戦する。
韓国代表が正式なAマッチを戦うのは、昨年12月18日に釜山で行われたE-1サッカー選手権決勝の日本代表戦以来、約11カ月ぶり。国外でのAマッチは、昨年11月19日にアラブ首長国連邦(UAE)で行ったブラジル代表戦以来、約1年ぶりとなる。
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