新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されていた「2020プレナスなでしこリーグ」が7月18日、無観客試合で開幕した。
リーグ独自の「新型コロナウイルス感染症ガイドライン」を策定し、なでしこリーグ1部、2部の全20チームの登録選手、チームスタッフについての新型コロナウイルス感染症に関する公式検査並びに医師による診断で、全検査対象が陰性であることを7月18日に最終報告しての開幕となった。
7月18日、ゼットエーオリプリスタジアムにて行われたジェフユナイテッド市原・千葉レディースと浦和レッドダイヤモンズレディースとの一戦では、ドイツのSCフライブルクから浦和に復帰した猶本光が光っていた。コーナーキックでニアに送り、味方のヘディング2ゴールを演出した。前半19分には右からのボールを左に流して左足でゴールを決め、1ゴール2アシストの活躍を見せた。
4点ビハインドとなったジェフは53分に2枚替えで鴨川実歩、大澤春花を投入。鴨川と大澤が1点ずつ返すも追いつけず、浦和が4-2で逃げ切り、得失点差で首位に立った。
7月19日には味の素フィールド西が丘にて、前人未到の6連覇を目指す日テレ・東京ヴェルディベレーザがノジマステラ神奈川相模原との開幕戦に挑んだ。
前半から日テレがボールを支配し、押し込む展開が続いた。4-4-2で前半を無失点で耐えたノジマは54分にセンターバックの櫻本尚子を投入し、5-4-1に陣形を変え、徹底して守る試合運びとなった。ノジマが櫻本を中心とした体を張った守備で、日テレのゴールを許さず、試合はアディショナルタイムを迎えた。
「結構相手に引かれる状況だったので、どこかでミドルがきいてくると思っていた。みんなが押し込んで相手を揺さぶってくれたので、自分のスペースも空いた」(コメント提供=東京ヴェルディ)という土光真代が後半アディショナルタイム3分に右足を振り抜き決勝点をあげ、日テレが1-0で辛勝した。
試合後、清水梨紗キャプテンは「これから難しいシーズンになっていくと、正直思った。その中で勝ちにつなげていくことが、すごく大事だと思う。今日ひとつ勝てたことが、本当にチームにとっても良かったし、いいスタートが切れた」(コメント提供=東京ヴェルディ)とコメントした。
第1節の試合結果は以下の通り。
【1部リーグ】
伊賀FC 0-1 I神戸
ジェフL 2-4 浦和
C大阪堺 3-2 愛媛L
マイナビ 0-1 新潟L
日テレ 1-0 ノジマ
【2部リーグ】
F日体大 1-1 大和S
バニーズ 1-3 Aハリマ
ニッパツ 2-2 オルカ
AC長野 0-1 ちふれ
十文字V 0-5 S世田谷
(文=玉 昌浩)
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