韓国プロ野球復帰を打診しているカン・ジョンホ(33)が国民の前で頭を下げた。
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6月23日、カン・ジョンホはソウルで行われた記者会見に参席した。
カン・ジョンホは今月6日に仁川国際空港を通じて韓国に入国。即時2週間の自主隔離を行った後、約束通り記者会見を開いた。
この日の記者会見は、国内復帰決定を発表後、カン・ジョンホが初めて口を開く場となっただけに多くの関心が寄せられていた。カン・ジョンホはこれまでエージェンシーを通じて発表した謝罪文以外でいかなる立場も表明していなかった。
初めて大衆の前に立ったカン・ジョンホの発言に、現場に集った多くの取材陣が耳を傾けた。
正装で記者会見に臨んだカン・ジョンホは、頭を90度下げて謝罪の意を示した後、用意した謝罪文を発表した。
以下、カン・ジョンホとの一問一答。
◇
―復帰さえしなければ批難を甘受する必要は無かったのに、あえて復帰を決めた理由は?
本当に多くのことを考えた。果たして韓国で野球をする資格をあるのか、数えきれないほど考えた。本当に変わった姿をお見せしたくて復帰を決めた。
―任意脱退の身分なので、自由に復帰することはできない。(古巣の)キウム・ヒーローズとは事前に接触したことはあるのか。
キム・チヒョンGMと一度電話し、心情を申し上げた。細かな話はしなかったが、本当に申し訳なかったとお伝えした。それ以外にはあまり話さなかった。
―野球に対する意志を明らかにしたが、ファンからは“好きな野球をしないことが真の反省ではないか”という声もある。
帰ってきて野球を上手くやるのが目的ではない。韓国プロ野球に来て、変わった姿を多くの方々にお見せしたい。若い後輩や幼少年たちに多くのことを教えて、大いに役立つために復帰を決めた。幼少年たちの役に立てるよう努力する。
―謝罪の前に、“選手生活をやめる”という考えはしなかったのか。
たくさん考えた。韓国で野球をやる資格があるのか自分自身に何度も問いかけた。自分が考えても資格はないと思った。しかし、韓国の幼少年たちの役に立てるのならば力になりたいし、家族やファンに申し訳ない気持ちが大きい。変化した姿を見せたい。
―2016年の事故後には“野球で報いる”という趣旨の発言をして非難されたが。
当時の自分は無知で愚かだった。野球さえ上手くやればいいという幼稚な考えを持っていた。以後、ドミニカで宣教師に会って悔い改め、良い人間になろうと努力した。今でも足りないところはあるが、成熟した姿で期待に応えられる人になれるよう、恩返ししたい。
―韓国復帰決定後、公の場での謝罪が遅れたことに対して憤りを感じているファンがいる。
謝罪が遅れた点は本当に申し訳なく思う。前もってすべきだった。懲戒水位の発表と新型コロナウイルス感染症のために遅れてしまったことをもう一度お詫びする。
―幼少年たちに奉仕すると言っていた。本当に子どもたちに夢や希望を届けられると思っているのか。
みっともないだろうと思う。だからこそ自分はもっと熱心に努力しなければならない。これから子どもたちの力にどれだけなれるかはわからないが、最善を尽くしてより大きな舞台に出られるよう努力する。
―キウム独自の懲戒がKBO(韓国野球委員会)賞罰委員会の懲戒より大きくても、甘んじて受け入れられるのか。
どんな懲戒が出ようとも謙虚に受け止める。
―キウムも負担になる状況だが、すべての球団から選択を受けることができなければ、どのような計画を持っているのか。
今回が最後と考えている。もし野球ができなくても、子どもたちのために最善を尽くして努力する考えを持っている。
―もし、自分が試合に出るたびにファンがブーイングを飛ばし、“見てられない”と強硬な反応を示したらどうするつもりか。
多くの叱咤と非難を受けることは予想している。もっと成熟する。より多くの努力と本気度で許しを請う。
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