最近、韓国のとあるタレントがSNSに「チアリーダーがマスクをした姿は、見ているだけで息がつまる」と書いた。
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新型コロナウイルスの感染拡大で、生活の中でも防疫を徹底すべきであることは理解できるが、柔軟性が入る余地が本当にないのか、気になるところだ。
5月初め、中国・湖南省の学校でマスクを着用したままランニングのテストを受けた学生が呼吸困難になったというニュースが報じられた。新型コロナに対する防疫と考えれば、マスクの日常化は正しいが、明確な基準がないことも事実だろう。
そのため韓国中央災難安全対策本部は、柔軟なマスク着用の指示を準備中だという。5月下旬に入って気温が上昇するなかで、場所や年齢などを考慮した指針が必要との声が大きい。登校が始まった学生たちも体育の屋外授業時は、2m以上の距離を保てばマスクを外していいという意見が出ている状態だ。
無観客でシーズンを開幕した韓国プロ野球の各球場も同じだ。各球場は、韓国野球委員会(KBO)の新型コロナ対応タスクフォースチームが出したマニュアルを遵守している。
球場の出入口で発熱チェック、ほとんどの場所でマスクの着用が義務化など、徹底した防疫のなかで試合を行うため、グラウンド内ではマスクを使用しなくてもいいことになっている。
ただ誰もいない観客席のステージで応援を行うチアリーダーたちには、明確な指示がない状態だ。彼女たちは激しいチアリーディング中も、マスクを着用している。
チアリーダーのマスク着用は当然のものとしているが、「呼吸が苦しくて応援後の体力回復が遅い感じがする」との声もある。特にチアリーダーは化粧もしっかりするため、スキンケアにも気を使わなければならない。
KTウィズのチアリーダーチーム長チョン・ユミンは、「状況が良くなったのでマスクを外したいが、そうはできない。次善策として、比較的呼吸しやすいKF80のマスクを使っている」と話した。
テレビ中継画面などでチアリーダーの応援している姿が世界中に流れるため、マスクの生活化をアピールすることにつながるとの責任感を持った意見もあった。
KTウィズのキム・ジュイル応援団長は、「たくさん声を出す役割なのでマスクを着用すると呼吸が難しい。激しい応援歌やダンスを(チアリーダーたちと)一緒にすると、マスクが口について息を吸うのも吐くのも大変だ」と述べた。
それでも彼は「マスクを外したいが、時期的に選択ではなく義務だと思っている。相対的に呼吸が楽なデンタルマスクや布マスク、KF80などを使っており、もっと快適なマスクを探している。(応援をしない)チームの守備のときは、マスクを少しずらして大きく呼吸するなど、バランスをとっている」と明かした。
観客席に設置されたステージ上で応援すると、チアリーダー同士で2mの間隔を保つことが不可能であるため、お互いの感染を防ぐためにもマスクを使うべきとの声がほとんどだ。
観客と一緒に呼吸する日を心待ちにしている各球団の応援団は、新型コロナの早期終息のためにマスク着用の困難に耐えていくという立場だ。
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