「何度も飲酒運転で物議をかもしたにもかかわらず、1年の懲戒を受けた」
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3度の飲酒運転によって法廷でさえも“罰金刑では啓蒙が難しそうだ”と判断し、懲役8カ月、執行猶予2年の判決を受けた元ピッツバーグ・パイレーツのカン・ジョンホ(33)のニュースはアメリカでも話題だ。
アメリカ最大のスポーツチャンネルESPNは、5月26日(日本時間)に「何度も飲酒運転で物議をかもしたカン・ジョンホが1年の懲戒処分を受けた」と報じた。
同メディアは「パイレーツは2015年にカン・ジョンホと契約した際、2009年と2011年に飲酒運転で摘発されていた事実を把握していなかった。(3度目の飲酒運転事故後は)ビザ発給を拒否され、2017年を棒に振った」と伝えた。
また、『ピッツバーグ・ポスト・ガジェット』はこの日、「以前パイレーツで活躍したカン・ジョンホが、飲酒運転で1年出場停止処分を受けた。韓国プロ野球復帰への道が開かれた」と論評した。
カン・ジョンホは去る25日、韓国野球委員会(KBO)の懲罰委員会で、1年の出場停止と300時間のボランティア活動という制裁を受けた。
この決定に“処罰が甘い”という議論が韓国内で激しく巻き起こったが、法的争いを考慮した守勢的な懲罰という意見もある。
2018年に改正されたKBO規約を適用すれば、カン・ジョンホには3年間の資格停止など重い懲戒を科すことができる。だが、規約を遡及適用することにKBOや賞罰委も負担を感じたとみられる。
今回の懲戒処分によって、カン・ジョンホは任意脱退が解除される。そして、前所属球団のキウム・ヒーローズ(当時はネクセン・ヒーローズ)と契約した時点から1年間、グラウンドに立つことができなくなる。
カン・ジョンホは所属チームのユニホームを着ることもできなければ、練習施設を利用することも許されない。さらにはトレードの対象からも除外される。
ただし、キウム以外の他球団に移籍できる可能性がゼロというわけではない。
キウムが任意脱退を解除した後にカン・ジョンホを抹消処理すれば、彼は自由契約選手となる。ただ懲戒が解かれるわけではなく、自由契約選手として他球団と契約を結んだ瞬間、懲戒は発効される。
どんな手段を使っても、カン・ジョンホはこの先1年間韓国プロ野球の舞台に立つことができない。
今回の懲戒が決まり、カン・ジョンホはエージェンシーを通じて以下のような謝罪文を発表していた。
「死ぬまで後悔し、償いの気持ちで生きていく。それでも洗い流せない過ちであることを良く知っている。2016年12月の事故以後、私はすべての時間を後悔し、反省する気持ちで過ごした。新しい人間になろうと努力した」
「応援してくれたファンたちが感じた失望感に比べればとてつもなく足りないが、ボランティアや寄付活動で過去に犯した過ちを少しでも償おうと思う」
「ユニホームを着てグラウンドを走り回るのが当たり前だった人生がどれほど大事だったか、今になって馬鹿のように感じている。野球を最後にまたやってみたい。失望したすべての方々の心に大きな借金を背負って生きていく」
国内外で話題を呼んだカン・ジョンホの懲戒処分がようやく決定した。彼の動向には今後も注目が集まるだろう。
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