“日本の怪物投手”佐々木朗希がMLBデビュー後最も良い投球を見せたが、惜しくも初勝利には届かなかった。
ロサンゼルス・ドジャースの佐々木は4月6日(日本時間)、敵地シチズンズ・バンク・パークで行われたフィラデルフィア・フィリーズ戦で先発登板し、4回を投げて3被安打、2四球、4奪三振、1失点を記録した。
1回はカイル・シュワバーとトレイ・ターナーに連続安打を許し、盗塁もあって無死二、三塁のピンチを背負ったが、ブライス・ハーパーを137.9kmのスプリットで空振り三振に仕留める。続くアレク・ボームの二ゴロの間に1点を失ったが、マックス・ケプラーを二ゴロに打ち取り、追加点を許さなかった。
2回はニック・カステラノス、J.T.リアルミュート、ブライソン・ストットの3人を三者凡退に抑え、3回にはブランドン・マーシュから空振り三振を奪うと、シュワバーも140.2kmのスプリットで3球三振。ターナーは左飛に仕留めた。
4回は先頭打者のハーパーに四球を与えたが、ボームとケプラーをフライアウトに打ち取り、カステラノスを再びスプリットで空振り三振とした。その後、ドジャースが2-1とリードした5回途中からアンソニー・バンダと交代し、この日の登板を終えた。ただ、投球回が5回を満たなかったため勝利はつかず、MLB初白星は次戦以降に持ち越しとなった。
この日、佐々木は68球を投げ、フォーシーム35球、スプリット28球、スライダー5球という内訳だった。フォーシームの最速は157.9kmを記録し、スプリットの空振り率は50%に達した。
過去2試合では四球を乱発する姿を見せたが、同日は四球を最大限抑える良い投球内容だった。今季の成績は3試合(8.2回)を投げて防御率4.15だ。
ドジャース入団時に大きな期待を集めた佐々木は、厳しいMLBデビューシーズンを戦っている。それでも、試合後のインタビューで「メンタル的に不安になることもあったが、前回のブルペンで信じられるものを見つけることができた。技術あってこそのメンタルだと思う」と自ら語ったように、MLBのマウンドでも揺らぐことのない“自信”が初勝利を引き寄せるはずだ。
(記事提供=OSEN)
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