30人の死傷者を出した京畿道・華城市(キョンギド・ファソンシ)の工業地帯で発生した大規模火災が、約22時間後に鎮火した。
京畿道消防災難本部は本日(6月25日)午前、電池を製造するアリセル社で発生した工場の鎮火作業を終えたと明らかに。消防当局は状況判断会議の結果、煙もなく、火災が再発する危険がないと見て判断したという。現場での行方不明者の捜索は続いている。
消防当局は昨晩、照明灯が設置された車両3台を現場近くに止め、行方不明者一人を探すために徹夜で工場内部の捜索を行った。今後は、約100人の捜査員と2匹の救助犬を投入し、行方不明者が見つかるまで捜索を続ける方針だ。
先立って24日10時31分、アリセルの工場で火災が発生し、勤務していた22人が死亡した。そのうち、身元が確認されたのは韓国人2人のみとなっている。
死亡者たちは火災当時、リチウム電池の完成品を検収し、包装作業などをしていたことが分かった。現場には外部に繋がる2つの出入り階段があったが、死亡者はこの階段を利用して避難できなかったものと推定される。
警察は死因究明のため、同日、国立科学捜査研究院に遺体解剖を依頼した状態だ。
なお、京畿南部警察庁の華城アリセル工場火災事件捜査本部は原因究明のため、消防当局、国立科学捜査研究院、国土安全院、雇用労働部、産業安全管理公団などとともに、同日10時30分より合同鑑識を行っている。
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