“ナッツ姫”として知られるチョ・ヒョナ元大韓航空副社長(以下、元副社長)が、弟のチョ・ウォンテ韓進グループ現会長に対し、「先代の故チョ・ヤンホ会長の遺志と違う経営を行っている」と批判した。
大韓航空の客室乗務員が日本の女の子の貴重な命を守る…“美談”が話題に
12月23日、チョ・ヒョナ元副社長の法律代理人は「韓進グループの現状況に対するチョ・ヒョナの立場」と名付けた資料を発表、「チョ・ウォンテ現会長が共同経営の遺訓に逆らってグループを経営しているし、今も家族同士の協議も不誠実と延期で一貫している」と明らかにした。
「チョ・ヒョナ元副会長はこれまでの個人的な不行き届きとふつつかな部分に対して深くお詫びの言葉を伝えてきた。ただ、韓進KAL(大韓航空)とその系列社(以下、韓進グループ)の現在の経営状況と関連し、止むを得ず立場を明かすこととなった」とのこと。
そして「先代の故チョ・ヤンホ会長は亡くなる直前、3人の兄弟が力を合わせてやっていくよう改めて意志を示した」が、「相続の実質的な協議や十分な話し合いもせず、公正取引委員会から大規模企業集団の同一人(総帥)が決まり、チョ・ヒョナ元副社長の復帰などに対して当事者となんの合意もなかったにも関わらず、対外的には合意があったと公表された。チョ・ヒョナ元副社長と法律代理人が何度も要請したが、最小限の事前協議もせず経営上の重要事項が決定し、発表された」と加えた。
先立ってチョ・ウォンテ現会長は、公の場で家族間の相続問題に対し、「円満に解決している」と強調。今年6月にソウルで開催された国際航空運送協会(IATA)の第75回総会では、「家族間でうまく和合し、会社を守れという父の普段の言葉をもとに家族とはたくさん話し合っている」とコメントしている。
11月にニューヨークで行った記者会見でも、「家族で協力せざるを得ない構図を作った。私が独占したいという欲はなく、兄弟でうまくやっていこうという意味でとらえてもらえればいい」と語っていた。
今回のチョ・ジョナ元副社長の問題提起によって、韓進グループの兄弟が再び葛藤を招く可能性が高いと業界では見ている。
前へ
次へ