“輸出規制”後も韓国は「日本の3大輸出国」の地位をキープ…輸出額の割合はむしろ増加

2019年09月25日 社会

日本が韓国に対する半導体・ディスプレイ素材3品目の“輸出規制”を断行したなか、むしろ日本全体の輸出額で韓国が占める割合は、前月比増加していたことがわかった。

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9月23日、韓国貿易協会によると、日本が輸出規制に乗り出した去る7月、日本の対韓国輸出額は4361億円で、輸出額全体6兆6434億円の6.6%と集計された。

日本が輸出規制を行う直前である6月の日本の輸出額全体(6兆5858億円)で、韓国(4131億円)が占める割合は6.3%だった。

前月比の輸出額全体の増加率(0.9%)よりも、対韓国の輸出額の増加率(5.6%)が高く表れ、全体における韓国の割合も0.3%ポイント増加したわけだ。

また日本の財務省が9月18日発表した8月の貿易統計(速報値)で、対韓国輸出は全体の6兆1410億円のうち4226億円で、その割合は7月より0.3%ポイント増の6.9%を記録した。

これにより、半導体の洗浄に使われる「フッ化水素」、有機ELパネルに使われる「フッ化ポリイミド」、半導体の基板に塗る感光剤の「レジスト」といった半導体・ディスプレイ素材3品目の対韓国輸出が包括許可から個別許可の対象に切り替られた後も、韓国はアメリカ、中国に続く、日本の3大輸出国の地位をキープした。

日本の輸出規制によって規模自体は縮小したが、米中貿易紛争で最大の輸出国である中国への輸出が不振となり、韓国の比率が上がったといえる。

ただ品目別に見ると、規制対象品目の対韓国輸出は極端に下落した。

日本の財務省が8月29日に発表した7月の貿易統計によると、「フッ化水素」の対韓国輸出額は前月比32.6%減の4億97万円となった。残りの2つの統計は明らかではないが、3品目のうち、フッ化水素の日本市場への依存度は44.6%(1~6月の基準)と最も低く、その他2品目が90%を超えたことを考慮すると、より大きな影響を受けたと分析できる。

一方、日本の政府観光局によると、訪日韓国人観光客は8月、前年比48.0%減少したことがわかった。韓国で日本製品不買運動が起こり、その影響が明確に示されている。アサヒビールなど日本ビールは、8月の輸入額が前年より97%も急減した。

韓国政府も7~8月に日本の輸出規制が韓国の貿易に与える影響は限定的であったが、徐々に影響が拡大する可能性があると明らかにした。

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