韓国で発売された“折りたたみスマホ”「ギャラクシーフォールド5G」を使ってみた

2019年09月06日 社会 #サムスン

「使ってみたい…でも私には高すぎる」

世界初の“折りたたみスマホ”「ギャラクシーフォールド5G」を初めて見た瞬間に感じた率直な感想はこうだった。

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スマートフォンに折りたためるディスプレイを搭載した革新的な技術と最新のプロセッサ、超広角カメラ、そしてモバイルとタブレットを一度に使用できる製品ということで、十分に魅力を感じることができた。

この製品の最大の特徴は、画面をたたんだり開いたりできるところだ。ギャラクシーフォールドを広げると、7.3インチのダイナミック・アモレッド(AMOLED)ディスプレイがスムーズに開く。折りたたんだときも、4.6インチのカバーディスプレイで電話や動画視聴が可能だ。

ギャラクシーフォールドの画面を広げて、YouTubeを見たり、ゲームをしたりしてみると、アップルのiPadミニ(7.9インチ)ではないかと錯覚するほどだ。特にサウンドは2つのプレミアムオーディオから壮大なステレオを提供してくれる。

ギャラクシーフォールドは大画面の特性を生かすために、画面を最大3つに分割して使用できる「マルチ・アクティブ・ウィンドウ(Multi-Active Window)」を適用した。

例えばネットフリックスの映像を画面左側に置いて、右側ではニュースを検索することもできる。画面に一度に表示できるアプリは3つまでだが、最大8つまでの同時実行が可能。頻繁にアプリを切り替えながら、画面上で使用することができる。

また、カバーディスプレイで見ていた画面を広げると、それがそのまま表示される「アプリ継続(App Continuity)」も搭載。これはモバイル機器で最高の仕様である7nmアプリケーションプロセッサ(AP)と、一般的なPCのように強力な12GBのRAMを搭載したからこそ可能なパフォーマンスだ。

全体的にユーザーに露出されるブルーライトの量をこれまでのディスプレイに比べて約40%削減し、ドイツのTUV Rheinland社から目に快適なディスプレイ(Eye Comfort Certification)認証を受けた。そのため別途、ブルーライトフィルターを適用しても、以前の「ギャラクシーノート9」のように色味に黄色が加わらなかった。

思ったより重量も軽く、女性が使っても大きな無理がないように感じた。ギャラクシーフォールドの重量は276gで、サムスンのギャラクシーS10 5G(198g)やギャラクシーノート10+(196g)より若干重い。ただ体感上の大きな違いを感じることはなかった。

セキュリティ面でいえば、側面に指紋センサーをインストールする代わりに、使用頻度が低い虹彩認識は除外した。

惜しいのは、カメラのスペックがギャラクシーS10 5Gやノート10+と同じという点だ。

背面は1600万画素の超広角カメラと、それをサポートする1200万画素の広角カメラ、1200万画素の望遠カメラと、トリプルカメラが搭載された。セルフ撮影するフロントカメラも、1000万画素のカメラを搭載した。ただ画面を広げたときは、1000万画素のカメラと800万画素のデュアルカメラを使用することができる。

またバッテリー容量合も4235mAh(Dual 2135mAh + 2100mAh)でギャラクシーS10 5G(4500mAh)、ギャラクシーノート10+(4300mAh)より少なく、先に発売された最新のスマートフォンと同じく無線バッテリー共有を通じて、他のスマートフォンやギャラクシーのウェアラブル機器を充電することができる。

サムスン電子の関係者にバッテリーの使用時間について尋ねると、「ユーザーの使用パターンに基づいて差はあるだろうが、平均使用の場合、1日中使用することができる」と述べた。

サムスン電子のコ・ドンジン情報技術&モバイル(IM)部門長は、「複数の技術的難関を克服し、最終的に新しいモバイルのカテゴリとなるギャラクシーフォールドを披露できるようになってうれしい」とし、「インフィニティフレックスディスプレイを搭載したギャラクシーフォールドは、スマートフォンとしては最大となる画面の使いやすさと携帯性を同時に満たし、ユーザーに意味のある革新的な体験を提供する」と述べた。

ギャラクシーフォールド5Gは9月6日から、韓国で販売され、ワイヤレスBluetoothイヤホンである「Galaxy Buds」とスリムカバーが基本的に含まれた。512GBの単一モデルで、色はコスモスブラックとスペースシルバーの計2種類。価格は239万8000ウォン(約24万円)だ。

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