どうする?韓国ユン大統領…若き党代表が性接待疑惑で失脚のピンチに

2022年07月09日 社会 #韓国政治

昨年6月に36歳で韓国の保守党「国民の力」代表の座に就き、青年政治の旗手として浮上したイ・ジュンソク党代表が、自党の同僚議員たちから引きずられる形で党員資格停止処分の侮辱を受けた。代表当選1年1ヵ月ぶりのことだ。

「国民の力」中央倫理委員会は7月8日、「性接待証拠隠滅教唆疑惑」を受けているイ・ジュンソク代表に対して「党員資格6ヶ月停止」という重い懲戒を課した。

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倫理委は前日午後7時からこの日午前2時45分頃まで国会本館で約8時間にわたるマラソン会議を開き、イ・ジュクソク代表の疎明を聞いて内部議論を経た末に懲戒決定を下した。 4月21日に倫理委の懲戒手続き開始が決定されてから78日でのことだ。

(写真=共同取材団)イ・ジュンソク代表

スキャンダルが表に出てから、党内では辞任すべきという声もあったがイ・ジュンソク代表は拒否し、結局は重い懲戒に直面した。6ヵ月の党員資格停止で事実上、代表職の維持が難しくなり、政治生命にも大きな打撃を受けることになった。

イ・ヤンヒ倫理委員長は懲戒決定理由について「国民の力・党代表と党員たちは倫理規則4条1項により、党員として礼儀を守りその立場に合うように行動しなければならず、党の名誉を失墜させたり、国民情緒とかけ離れた言動をしてはならないということに基づいている」と明らかにした。

また、「イ・ジュンソク党員はキム・チョルグン代表政務室長が今年1月に大田(テジョン)でチャン某氏に会い、性接待と関連した事実確認書を作成してもらい、7億ウォン相当の投資誘致約束証書を作成した事実について知らなかったと釈明したが、倫理委が総合的に考慮した場合、上記の釈明は信じ難いと判断した」と付け加えた。

ただし、イ委員長は「懲戒審議対象ではない性接待疑惑に対しては判断しなかった」とし、「イ・ジュンソク党員のこれまでの党に対する寄与と功労などを参酌してこのように決めた」と話した。

倫理委は、イ・ジュンソク代表の側近で証拠隠滅疑惑にかかわったキム・チョルグン代表政務室長に対しては「党員資格停止2年」という高強度な懲戒を決定をした。

イ・ジュョンソク代表の今回の懲戒は、YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」が昨年12月に暴露したことから始まった。

「カロセロ研究所」側は、2013年にイ・ジュンソク代表が事業家から性接待を受けたと暴露したのに続き、3月末に「性接待疑惑が出てきた直後、イ・ジュンソク代表の側近であるキム室長が情報提供者に会い性接待がなかったという趣旨の事実確認書を受け取り、7億ウォンの投資覚書を書いた」という疑惑を追加で提起した。

一方、性接待および証拠隠滅教唆疑惑を否認してきたイ・ジュンソク代表は、懲戒を受け入れることはできず、党代表職から退かないという立場だという。これに伴い、今後は倫理委再審請求、懲戒効力停止仮処分申請などを検討するものと見られる。

尹錫烈(ユン・ソンニョル)大統領が国民の力の大統領選候補に確定して以来、選対委発足時から葛藤の様相を見せてきたイ・ジュンソク代表は、尹大統領と数回にわたって決別と和解を繰り返し、大統領選レースを終えた。

(写真=国会写真記者団)イ・ジュンソク代表とユン大統領

性接待不正疑惑で倫理委に付託された後、イ・ジュンソンク代表は7月1日、大統領が初の外遊から帰国した際には出迎えに行くなど、大統領と党の理解を得ようと奔走したが、結局は失敗したものと見られる。

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